2023/02/24
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<新築分譲住宅なのに何故足元が冷たいのか?>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅なのに
何故、足元が冷たいのか?
と言うお話です。
新築分譲住宅で多いのは
床下直下に断熱材を設置する床断熱工法です。
高断熱・高気密住宅ではない
一般的な新築分譲住宅の場合
床下の環境は同じと考えられますので
この事を前提としてお話を進めて行きます。
前回のブログでお話した
室内のコンセントから気流速度0.38m/sの
外気が室内に侵入した事をお話しました。
では
この気流速度0.38m/sと言う数値はどうなのか?
という事を判断する為の比較対象として
ISO(国際標準化機構)における
室内の「冬期の快適条件」について
ISO7730(寒さを感じない室内条件)を
6項目で示していましたので
この内容と比較して検討して見ます。
本来であれば
この6項目の全てを総合して
住宅の温熱性能を
考えなければならないのでしょうね!
今日のお話としては
上記資料①の内の
「平均気流速度0.15m/s以下」に
焦点を当て進めてみます。
では実際に
室内のコンセントで計測した
床下からの外気の気流速度0.38m/sが
足元を冷たくしているのでしょうか?
色々と調べていて
ある資料の中に下記の様に
気流速度について書かれていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間は自分の体温によって生じる
肌表面の上昇気流が断熱層になり
身体から放射を抑えています。
ところが
気流速度0.15m/sを超える気流が有ると
その断熱層が壊れて
それなりの室内温度が有っても
寒さを感じてしまいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この内容を読み解けば(私見として)
足元が冷たくする一つ原因として
床面に近いコンセント等から
気流速度0.38m/sの速さで
室内に侵入する事が当て嵌まると考えました。
如何でしょうか?
今日の纏めとして
一般的な
床断熱工法の2階建ての新築分譲住宅であれば
1階のキッチンには
床下収納庫も有りますから
床下からの外気が
キッチン廻りの足元を冷たくする要因は
沢山有りますね!
因みに下記写真①は
キッチンの床下収納庫では有りませんが
洗面脱衣室の床下点検口の蓋を開けて
ビニールシートで覆ってから
台所の換気扇を回した時の写真です。
見ての通り
床下からの外気が
ビニールを噴き上げている事が分かりますね!
この事から考えると
新築分譲住宅でも
やはり床下断熱欠損リカバリー補修は
必ず実施される事をお勧めします。
床下断熱欠損リカバリー補修の相談は
Y&Y設計事務所へご連絡下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊