2023/02/28
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<車庫天井裏から見る居室側の外壁に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
3階建ての車庫天井裏のお話です。
1階に車庫が有るプランで
車庫の上にユニットバスやキッチンが有る場合は
車庫の天井に点検口が設置しています。
下記写真①、②は
その点検口から
1階の居室側を見た時の不具合事例の写真です。
上記写真①は
見ての通り外壁の透湿防水シートが
梁まで届いていない事がハッキリ分かりますね!
居室側の壁に入れている断熱材が見えます。
また
天井裏の上には居室が有り
外気に接する床の断熱材に
壁用のグラスウールが入れています。
このどちらもが
契約不適合の施工になります。
下記写真②も
少し見にくいですが
上記写真と同じ様に透湿防水シートを張上げていません!
因みに
考え方としては
車庫の天井裏に外気に接する床が有る事から
天井裏は外気として考えます。
つまり
壁内の断熱材に
外気の湿気が入らない様に
外壁の透湿防水シートは
梁迄張り上げないといけません。
この不具合事象は
実際は分からないだけで
案外多いのではないかと考えています。
下記写真③は
上記の不具合事象では無くて
キチンと透湿防水シートを
梁迄張り上げている良い事例です。
上記写真①~③を見れば
その施工の違いが
一目瞭然で分かると思います。
もし
この写真の様に
車庫の天井に天井点検口が有る場合は
新築分譲住宅でも自宅でも
一度確認をしてみて下さいね!
車庫の天井裏は
外気と同じと考えますから
透湿防水シートの防風が無ければ
外気が壁内の中に入り込んでしまい
コンセント等から
外気が室内に入り込む見ますよ!
勿論
湿気も断熱材の中に入り込みますから
断熱材が結露した場合は
断熱性能も落ちますからね!
ここで
透湿防水シートが無い状態は
天井裏と同じ状況ではないかと
屁理屈を言う人がいます。
車庫の天井裏側外壁面に
透湿防水シートが無ければ
そこから外気の湿気が壁の中に入り込んで
湿気が抜け出せなくなります。
天井裏の場合は
小屋裏換気によって湿気は外部に逃げて行きます。
この違いは
家の耐久性を考えた場合は
大変大きいと考えます。
この不具合事象を
案外
購入者は軽く考えている様ですが
実際は上記に書いた事が
目に見えないだけですから要注意ですよ!
今日の纏めとして
車庫の天井に天井点検口が無かった場合は
「住宅診断」においてもチェック出来ません。
出来れば
工事中の写真を見せて貰いましょう!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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