2023/03/04
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<外壁サイディング下地横胴縁の施工は要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
外壁通気構法の胴縁下地のお話です。
住宅の工事中の検査では
外壁通気構法の為の下地検査迄は
一般的にはしません。
なので注文住宅で有れば
事前に外壁の通気計画図を
作成して貰うのが良いと考えます。
今からのお話は
サイディング下地に
胴縁を採用する時のお話になります。
本題に入ります。
外壁サイディング張り工法の場合
下地に45㎜幅の胴縁を使用する事が一般的です。
下記資料①は
横胴縁の場合の胴縁間を
どの様に通気を逃がすかを書いています。
ここで特に注意する点は
胴縁と胴縁とのすき間と胴縁とサッシ開口部との
取り合い部のすき間です。
資料を見ればお分かりになると思いますが
すき間の寸法を30㎜開ける事が大切です。
つまり
このすき間が30㎜未満だと
スムーズに通気が通らないと考えて下さい。
上記の胴縁の設置方法を鑑みて
写真①の
赤丸部分の胴縁にすき間が有りません。
完全に
下からの通気が止まってしまっています!
下記写真②は
サイディング張りがスタートする
最初の胴縁間のすき間幅が30㎜有りません。
一番最初に
外気を入れる入口が
この様な状態では
外壁内に結露が発生する事は
疑い様も無いですね!
透湿防水シートも破れたままだし!
最近は
サイディング下地には胴縁を使用せずに
通気金具留め施工の場合が増えて来ていますが
外壁通気構法の事を考えたら
通気金具留め施工が良いと考えます。
今日の纏めとして
工事中の建物を見に行った時に
もしこの工程の段階だったら
注意して
下から上まで通気が流れるか?
すき間幅が30㎜なのかを
チェックして見て下さい。
もし注文住宅で有れば
すき間の不具合を見つけたら
必ず直して貰いましょう!
住宅の
耐久性能の事を考えた場合
外壁通気構法は必須構法ですからね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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