2023/03/13
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<車庫の上の外気に接する床の断熱材に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
車庫の上に居室が有る場合の
床断熱材のお話です。
3階建て新築分譲住宅で
1階に車庫が有る場合は要注意して下さいね!
何に?
注意をするかと言うと
車庫の上に居室が有る場合の
その居室の外気に接する床の断熱材に
注意して欲しいのです。
確認申請図書に
外気に接する床の断熱材が
グラスウール断熱材を使用する様に
書いていたら本当に要注意ですよ!
その要注意とは
外気に接する床に壁用のグラスウール断熱材を
設置している可能性が大変大きいのです。
そもそも
壁用グラスウール断熱材は
床に設置できる様に作られていません!
壁用のグラスウール断熱材を
床に設置するから断熱欠損が有ると
声を大にして注意喚起をしているのです。
この事をハッキリと伝えているのは
Y&Y設計事務所だけですよ!
下記写真①、②は
別々の
新築分譲住宅の不具合事例の写真です。
上記写真①、②を見られて如何ですか?
どちらも
外気に接する床の断熱材に
壁用のグラスウール断熱材を設置しています。
見ての通り
壁に入れる断熱材なので
床下にキチンと設置されていませんね!
完全に
断熱欠損等の不具合が確認出来ますし
断熱材本来の
断熱性能が発揮できていません!
では何故
上記写真①、②が紹介できたかと言うと
車庫の上の居室にキッチンが有ったからです。
もし
キッチンが無ければ建築確認申請上
車庫の天井に
点検口を設置する必要が有りません。
つまり
キッチンなどの排水管の点検が
必要が無いプランで有れば
天井点検口が無いので
床下の断熱材のチェック出来ません。
ですから
車庫の上に居室が有る場合の
外気に接する床の断熱材の種類が
要チェック項目になるのです。
今日の纏めとして
現場を知らない設計事務所の建築士は
平気で外気に接する床の断熱材に
グラスウール断熱材と記載します。
まぁ実際は
現場監督が事前に断熱材を
下記写真③のような
発泡スチロール系の断熱材に
変更していれば良いのですが・・・・。
現場監督も
設計事務所に確認すれば良いのですが
何故か確認をしないですね!
3階建ての
新築分譲住宅を購入されるのであれば
必ず
車庫上の居室の外気に接する床の断熱材の
種類を確認しましょうね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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