2023/03/12
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<バルコニー手すりの外壁通気には要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
バルコニー手すり部分の外壁通気のお話です。
以前のブログで
笠木部分の外壁通気出口のお話をしました。
今日の内容は
バルコニー側の外壁通気の入り口部分の
基本的な納まりを考えて見ます。
下記写真①は
バルコニー床立上り部分に
水切り金物が無い事例です。
上記写真①の場合は
バルコニー床立上りFRP部分とサイディングとの
取合いのすき間は
計算上では広くて4㎜程度しかすき間は有りません。
下記資料①の
水切り金物とシーリングの取合いに
水切り金物が無い納まりです。
もし
外壁透湿防水シートが両面テープで接着が
キチンと施工されていなかった場合は
4㎜のすき間も塞いでしまう可能性は大ですね!
塞いでしまった場合は
下記写真②の様に
外壁通気内に結露が発生して
外壁面にカビ又は藻類を発生してしまう可能性が
大変大きくなります。
外壁通気の入口として考えた場合は
下記資料②の様に
入り口部分は
10㎜から15㎜確保したいものですね!
因みに
下記写真③は
推奨施工事例でバルコニー床立上り部分に
水切り金物が有る事例です。
下記資料①は
バルコニー部分の参考断面図になります。
下記資料②は
基礎立上り部分の水切金物と
外壁通気入り口部分の参考断面図です。
今日の纏めとして
新築分譲住宅の
バルコニー床立上り部分の納まりは
上記写真①の
水切り金物が無い事例が
半分以上有ると考えられます。
この様な
水切り金物が設置されていない
住宅を購入される場合は
上記写真②の様な
不具合が出る可能性が有りますので
その事を納得購入する事になりますからね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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