2023/03/15
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<工務店側の検査会社に任せて本当に安心なの?>についてお話をします。
今日のお話は
東北地方の方からの電話相談のお話です。
相談内容は
下記写真①の様に
バルコニー床立上り部分に
水切りが無い納まりの不具合事象の相談です。
3月12日のブログ
<バルコニー手すりの外壁通気には要注意!>
https://www.yandykensa.com/blog/17478
に少し記載していますが
電話相談の部分は部位が違います!
電話相談内容は
上記写真①のサイディング端部の裏側に
外壁透湿防水シートの端が
パタパタしているとの事でした。
例えば
下記写真②の場合とか
基礎上水切り部分も同じですが
下記資料①の
赤線で囲っている様に
両面防水テープを貼って
外壁透湿防水シートを
貼り合わせていなければなりません。
例え
上記写真①の様に
水切りが無い納まりであっても
下記写真③の様に
両面防水テープで
外壁透湿防水シートを貼り合わせる事が必要です。
電話相談の方のお話では
外壁透湿防水シートがパタパタするという事ですので
この両面防水テープで
外壁透湿防水シートを貼り合わせていない
という事が想定出来ますね!
新築各工程検査の
外部防水検査の依頼が有った場合は
必ずチェックする部位ですので
工務店側で
第三者の検査会社が入って
防水検査を実施しているとの事であれば
恐らく
瑕疵検査法人等の
防水検査をされたと思います。
しかし
パタパタするという事は
明らかに
瑕疵保険法人の検査漏れになりますね!
電話相談者の方は
工務店が検査会社の検査を
入れると言っていたので
安心をしていたそうです。
まぁ
工務店側の検査会社ですから
検査漏れが有っても仕方が無いといえば
仕方が無いのかな?
何たって
検査会社の検査員の手間賃はホント安いから
最低限の検査しかしませんからね!
今日の纏めとして
工務店側が
第三者の検査会社を入れて
各工事の検査をしますから安心ですよ!
と言うのは
工務店側の言い逃れに過ぎませんからね!
本当に
自分の家が心配であれば
自分自身で検査会社を見つけて
「新築各工程検査」を依頼しましょう!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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