2023/03/17
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<プラン作成は等時間日影図を作成してから!>についてお話をします。
今日のお話は
住宅プランを考える時のお話です。
下記図面①を見て下さい。
この北側の真ん中の敷地に
住宅を建てる事を考えて見て下さい。
前提として
敷地の高低差が無しとした場合
多くの方(設計者)は
敷地の北西に建物を配置して
敷地の南東を広く取りたいと考えます。
何故ならば
南東を開ければ
室内の明るいイメージが想像できますね!
この考え方は
ある意味においては正解です。
つまり
隣地に何も建物が無い場合は正解です。
では
下記図面②を見て下さい
上記図面②は
冬至の時の等時間日影図で
9:00~15:00の間に
日影が5時間~2時間かかるラインを記入しています。
下記図面③は
春秋分の時の等時間日影図で
9:00~15:00の間に
日影が5時間~2時間かかるラインを記入しています。
上記図面②、③を見て
どの様に思われますか?
ここで言いたかった事は
冬至と春秋分の等時間日影図を見れば
建物の配置は
北西に配置するよりも北東に配置した方が
1年間を通して考えた場合は
室内に自然の日射が入る時間が多いですね!
下記図面④が
北東に仮の建物を配置した
春秋分の等時間日影図です。
これを見る限りであれば
北西に建物を配置しても
そんなに問題は無いですが
下記図面⑤が
冬至の時の等時間日影図になり
上記図面⑤を見ると
北東に建物を配置しても
やはり
日影になる範囲は避けられませんが
北西に建物を配置するよりは
日影の時間帯が短くなります。
このプランの様に
西面に掃出し窓を採用すれば
室内に
日差しが入る時間も長くなりますので
暖房費も抑えられると考える事も出来ます。
他に
2階にLDKを持って来るプランにすれば
隣地建物の日影時間の影響も短くなるので
ケースバイケースで
日影時間を考えながら
建物の形状や窓の位置を
考えて行く事をお勧めします。
今日の纏めとして
住宅のプランを考える場合は
必ず
方位と隣地建物の高さや配置から
等時間日影図を作成し
室内に入る
日射遮蔽・取得を考えた
パッシブデザインを考慮したプランで
光熱費を抑えた
快適な室内空間にしませんか?
先ずは
隣地の建物を含めた敷地の環境を
考慮しないプランはNGですよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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