2023/03/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<天井木製下地を軽天下地に変更しませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
天井断熱材欠損のお話です。
新築分譲住宅の
小屋裏に入っての調査で
下記写真①の様に
天井下地の野縁を吊る為の吊木を
野縁と同材で作る為
その厚さ以上に
天井断熱材同士にすき間が開いています。
断熱材メーカーの施工要領では
吊木部分に当たる断熱材の断面をカットして
天井断熱材同士を
すき間無く施工する様に書かれていますが
現実的に
この施工要領通りに施工している物件は
一度も見た事が有りませんね!
上記写真①は
完全な断熱欠損になり
室内と小屋裏の温度差による結露が
発生する原因です。
結露が
発生する状況が
どの様に住宅に影響を与えるかと言えば
冬期であれば
そのすき間から
室内の暖房した温度が小屋裏に逃げてしまい
結局室内が暖まらず
エアコンが稼働しっぱなしで
光熱費が高く付く原因になるという事になります。
夏期であれば
小屋裏内が高温になっている温度が
そのすき間を通って
その直下の室内の温度を温めてしまうので
室内の冷房を
効きにくくしている原因になります。
何が言いたいか?というと
この天井断熱材のすき間(断熱欠損)が
住宅に対する影響は
上記説明でご理解されたと思います。
しかし工務店側は
断熱材メーカーの施工要領で
実際に直す事は費用面から考えて難しいのかな?
結果的には
買主側も建築基準法違反ではないので
断熱欠損のままを
納得(押し切られて)して
契約をしてしまいます。 ☜ 残念ですね!
ここで
工務店側に提案です。
予算的にも
採算は取れると思うのですが
天井断熱材にすき間を作らない為に
天井下地を軽天下地に変更しませんか?
または
下記写真②の
赤丸に示している様に
軽天材の鋼製吊木だけでも採用しませんか?
そうすれば
下記写真②の様に
天井断熱材のすき間(断熱欠損)が減少すると考えます。
如何でしょうか?
今日の纏めとして
工務店側は
もう少し断熱欠損に関しての
意識を上げてもらい
断熱欠損が無い住宅に
品質を上げていきませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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