2023/03/27
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<外壁通気構法を直さないまま決済をしますか?>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅を購入する時のお話です。
新築分譲住宅を購入する前に
インスペクションを依頼する時は
依頼する
インスペクターに以下項目を
必ず確認しませんか?
①建築基準法を
遵守しているかどうかの調査
②瑕疵保険の設計施工要領を
遵守しているかどうかの調査
③フラット35の木造住宅工事仕様書を
遵守しているかどうかの調査
④柱などの直下率の計算
以上の4項目を
図面チェックも含めて
実施してくれるかを確認して下さい。
まぁ
普通は実施しません!になるのだろうね。
何故
Y&Y設計事務所は
この4項目を重要視するかと言うと
今迄の経験上
必ずと言っていいほど①~③の項目の内
どれかを遵守していませんから!
特に
このブログにも何回もアップしている
住宅の耐久性能を落としてしまう不具合として
外壁通気構法の
通気出口部分の金物の未設置!
新築分譲住宅の場合は
殆どがこの未設置です。
殆どが
未設置という事は
未設置のまま
工務店側が直さないで
買主側が引渡しを受けているという事です!
これが現実のお話です。
一般的な
新築分譲住宅のインスペクションで
外壁通気構法の事まで指摘する
インスペクターは居ないから
工務店側も
外壁通気構法が必要だとは
理解がされないのだと思います。
外壁に
サイディング張り仕上げをしている場合は
外壁通気構法が未完結であれば
防火認定構造の違反になります。
これを辿れば
建築基準法違反になるハズです!
この
外壁通気構法に関しての
公・民間の確認検査機関は
現場の検査をしません。
あくまでも
確認申請で添付されている
設計図書に対するチェックしかしません。
この事から
外壁通気構法の未完結が
野放しにされている状況なのです。
責任の所在は
工務店又は設計事務所になります。
設計事務所側から見れば
確認申請図書に
防火認定構造の認定番号を明記しているから
防火認定構造の仕様通りに
施行しない工務店に責任が有るという事
になるのでしょうね!
如何ですか?
買主側からすれば
新築分譲住宅だから
建築基準法違反などをしている訳が無い
と思われている人が殆どと思います。
それはそれで
人それぞれの考え方が有るので
否定はしません!
がしかし
現実は
色々な規定を遵守していませんからね!
今日の纏めとして
上記の内容で有っても
表面的なインスペクションだけで良いと
思われる方は沢山おられると思いますが
それでも必ず
床下・小屋裏に入っての調査は実施して下さいね!
床下にしても小屋裏にしても
必ず大なり小なりの断熱欠損が有ります。
と言っても
断熱欠損を指摘するインスペクターは居るのかな?
現状は
光熱費の高騰が止まりません。
なので
断熱欠損を必ず直して貰ってから
決済をしましょうね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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