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擁壁天に跳ね出しスラブが有る敷地は要注意!

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<擁壁天に跳ね出しスラブが有る敷地は要注意!>についてお話をします。

今日のお話は

敷地を購入する時に注意するお話です。

 

敷地の廻りに

高低差が有る場合は

その土留め擁壁の仕様によっては

 

その擁壁を解体撤去し

新たに擁壁土留め工事する

余分な費用が掛かりますから要注意ですよ!

 

今までに

確認申請を提出した後に

敷地の安全性を区役所の建築課から問われて

 

しぶしぶ

確認申請を取り下げた経験が有ります。

 

それは

隣地が1m程下がっていて

型枠ブロックで高さ1mの土留め擁壁

をしていたのです。

 

この高さ1mの

型枠ブロックの土留め擁壁

 

区役所の建築課から

敷地の安全性を問われたのです。

 

下記写真①が

その土留め擁壁

側面から撮った写真です。

 

【写真①】

 

 

何故

1m高さの型枠ブロック擁壁

NGなったのか?

 

区役所の見解は

この土留め擁壁の安全性を証明する

構造計算や認定書等が必要との事!

 

構造計算や

役所の認可を取っていれば良いのですが

 

古い敷地で有れば

その様な資料は残っていないと言うか

認可を取っていないのが現実。

 

この事を知らずに

家を建てる為に敷地を購入してしまえば

 

この土留め擁壁を

解体撤去して

敷地の安全性が確保できる方法で

 

新たに

擁壁土留めを作り直す為

費用が別途かかってしまいますので

 

場合によっては

家を建てる為の予算がオーバーして

その資金繰りが大変になる事も有るので

要注意ですよ!

 

これに似た例で

道路の対面の道路境界線から

4mの道路後退をする案件が有って

 

その敷地の高さが

400㎜の石積擁壁だったのです。

 

道路後退して

既存の石積み擁壁を撤去して

コンクリートブロック2段で

土留め擁壁で確認申請を提出したのです。

 

これがまたNGになったのです。

 

結局

費用が高くなるコンクリート擁壁

確認申請を降ろしました。

 

 

この

ブロック2段の

土留め擁壁に関しては

 

同じ市内の区役所によっては

問題無しの区役所も有りますので

事前に確認された方が良いですね!

 

もう一つ

土留め擁壁では無いのですが

厄介な敷地が有りますので要注意ですよ!

 

それが

法面に突き出た

跳ね出しコンクリートスラブになります。

 

下記写真②が

跳ね出しコンクリートスラブです。

 

【写真②】

 

上記写真②は

石積み擁壁にコンクリート支柱を建てて

跳ね出しコンクリートスラブ

支えている写真です。

 

何故厄介なのか?

一つは

工事を無許可で施工している事が殆どで

 

この様な敷地に

家を建てる計画をする時に

 

必ず必要な申請が

崖条例(建築認定申請書)の申請です。

 

その擁壁が

崩壊しても家が崩れない様に

法下から30度ラインまで鋼管杭打ち

建物の支える工事が必要になります。

 

この

鋼管打ち工事の費用が余分にかかる事と

区役所(特定行政庁)によっては

 

敷地の安全性を問われる事が有った場合

構造計算書等の安全性を

証明する資料が無ければ

 

その

跳ね出しコンクリートスラブを撤去しないと

建築確認申請が降りない場合が有ります。

 

なので

この跳ね出しコンクリートスラブ等が

施工している敷地を購入する時は

要注意・確認ですよ!

 

 

今日の纏めとして

敷地を購入する時には

土留め擁壁跳ね出しスラブ

施工している敷地は要注意して下さいね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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