2023/04/01
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<2階跳ね出しプランは直下率が取りにくい!>についてお話をします。
今日のお話は
2階跳ね出しプランのお話です。
今回のプランは
2階西側が910㎜跳ね出したプランです。
色々な制限が有って
屋根勾配が1.5寸勾配と緩やかな勾配ですが
太陽光発電は6.6kwが載せられるプランです。
上記外観パース①のプランは
耐力壁等の直下率を考えながら
プランを作成したのですが
跳ね出し部分が有る為に
思う様に直下率が取れませんでした。
結果的な直下率は
下記資料①の数値になりました。
耐力壁の直下率は
52.63%になり
目標の50%はクリアしていますが
柱の直下率は
57.45%になり
目標の60%には届きませんでした。
それでも
跳ね出し部分の柱の6本を計算に入れなければ
65.85%になっています。
この様に
直下率を考えながらプランをしても
2階に跳ね出し部分が有る場合は
なかなか柱の目標値を達成するのは難しいですね。
この場合は
特に構造区画を考える時に
梁の架け方に注意を払いましょう!
この事から考えて
注文住宅のプランを考える時は
特に
敷地が狭い場合は
駐車スペースを確保する為に
1階の間取りを縮めてしまいがちになります。
その反動が
2階の跳ね出しプランに
なってしまうのではないでしょうか?
それでも
直下率の確保を諦めない様に
構造区画をよく考えて貰う様に
プランを
設計される建築士に依頼して下さいね!
今日の纏めとして
プランを作成する時には
最低でも
柱と耐力壁の直下率を考えながら
プランをしたいものです。
注文住宅を考えている方は
工務店の設計担当者に
柱(目標数値60%以上)・
耐力壁(目標数値50%以上)の直下率と
構造区画(梁両端の下に柱を確保)を考えた
プランの依頼をしましょう!
例え
許容応力度計算で耐震等級3を
取得したプランで有ってもです!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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