2023/04/10
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<布基礎既存住宅の床下2大不具合事例!>についてお話をします。
今日のお話は
ベタ基礎ではない布基礎での
既存住宅床下の要注意不具合のお話です。
既存住宅の
床下に入っての調査に於いて
基礎のひび割れ以外で
大きな不具合として考えられるのは
下記写真①~④の不具合です。
上記写真①は
針状結晶によるコンクリート表面の劣化です。
原因は
硫化塩を含む床下の地盤が湿気を含む事で
その湿気を
基礎コンクリートも吸い上げて
コンクリート表層に針状結晶が発生します。
症状として
上記写真①の様に
スケーリング現象(剥離)が出て
コンクリート強度も劣化して行きます。
この
コンクリートの強度が劣化する現象が
ハッキリと分かり易い例として
下記写真②の
コンクリート束石のひび割れです。
針状結晶がハッキリと見えますね!
上記写真①、②の様に
基礎コンクリートの強度を
劣化させる事象にも関わらず
既存住宅の
建物状況調査チェック項目には
「針状結晶」の文言が有りません。不思議ですね!
上記写真③は
シロアリの蟻道写真です。
この
蟻道が発見されたからと言って
床下構造材に蟻害が発見出来るとは限りませんが
床下の構造材のチェックに
余分な時間がかかってしまいます。
チェックの仕方としては
土台や大引き等の構造材を
ドライバー等で軽く叩きながら
ポコポコという様な音を探します。
下記写真④は
土台の表面上は
何も異常が見られませんでしたが
ポコポコという音がしましたので
ドライバーを差し込んでみた時の写真です。
中が空洞になっていました!
表面を見ただけでは分かりませんね!
上記写真①~④の様に
床下に入っての調査でしか分からない
不具合事象が有りますので
必ず
既存住宅を購入される前には
床下に入っての調査を実施した方が良いですよ!
既存住宅売買瑕疵保険に加入出来るから
安心では有りませんよ!
既存住宅売買瑕疵保険加入の為の検査は
床下に入っての調査は有りませんからね!
今日の纏めとして
布基礎の既存住宅で
特に注意しなくてはならない
床下不具合事例を2例挙げてみました。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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