2023/04/20
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<住宅のプランは耐震性能から考えませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
1階にワークルームを配置した
新築分譲住宅のプランのお話です。
Y&Y設計事務所が
新築分譲住宅のプランを考える時は
耐震性能を第一に考えます。
耐震性能を
考える上で基本的な考え方として
①総2階プラン(出来る限り)
②耐震壁・柱の直下率
③構造区画(梁の両端の下に柱)
予算が有れば
許容応力度計算の耐震等級3の構造計算
何といっても
2016年の熊本地震で分かった事は
①耐力壁・柱などの直下率の重要性
②耐震等級3の建物は簡単な補修で住み続けられる
以上の事が
多くの被害を調査した結果から
分かっていますので
これを生かしたプランをしませんか?
これを基軸として
使い勝手や温熱性能(UA値0.6以下)や
気密性能(C値1.0以下)も考えて行きます。
下記平面図①は
上記の基本的な
耐震性能を考えたプランです。
下記直下率計算①の様に
耐力壁の目標直下率
50%に対して59.09%
柱の目標直下率
60%に対して68.63%です。
構造区画の考え方の一つの
4P以内の梁の両端を柱で支える事は
何とかクリアさせています。
しかし
梁間4P以内の両端を柱で支えるプランは
簡単の様でなかなか柱の配置が困難です!
新築分譲住宅の
住宅診断の事前図面チェックをしても
この
構造区画までを考えているプランは
ホント皆無ですね!
下記外観パース①は
日射遮蔽・日射取得の対策は
まだ考えていませんが
太陽光発電が
搭載できる屋根形状にしています。
上記プランの設計趣旨として
1階にワークルームを考えているので
玄関に近い位置で独立した部屋にしています。
ワークルームは
趣味の部屋としても考える事も出来ます。
ここには
2階の平面図をアップしていませんが
上記外観パース図①を見て分かる?様に
2階の中央に6帖の広さが有る
インナーバルコニーを配しています。
手摺の高さを上げれば
プライベートが保てますので
面白いかな?と思っています。
今日の纏めとして
住宅のプランを考える時は
注文住宅であっても
分譲住宅であっても
先ずは
耐震性能を考えたプランにしませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象が無い様に
耐震性能を第一に考えた
プランを作成しています!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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