2023/04/17
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<熊本地震から丸7年!>についてお話をします。
今日のお話は
7年前の熊本地震の事を振り返ってのお話です。
7年前の4月16日に
震度7という途轍もない大きな地震が
2度も熊本を中心に襲いました。
当時の事を思い返してみると
私が今の仕事を立ち上げて1年ちょっと
何とか
「住宅診断」の仕事が受注しだした頃でした。
このニュースは
ホント衝撃的でした。
何故かと言うと
地震の3年前に旅行(下記写真①)で
加藤清正が築城した熊本城を見て感動していたのです。
実際のところ
ニュースでしか熊本城の被害は見ていませんが
石積みが崩壊して
たった一隅の石積みだけで
建物を支えていた画像が流れていました。
ただただ
悲しかった事を覚えています。
Y&Y株式会社として
熊本地震で被害に遭われた方に対して出来る事は?
って考えて実行した事は
「住宅診断」費用の10%を
依頼者から熊本地震の義援金として送って貰うように
請求時に
診断費用から1割値引きした請求書を渡していました。
実際に依頼者様が
義援金として送ってくれたかどうか分かりませんが
送ってくれたものと信じています。
その後
熊本地震で住宅が倒壊した原因などの
調査資料が発表された資料で
下記資料①を見る事が出来ました。
上記資料①は
耐震等級3レベルの住宅は
地震に対しての安全性が
格段に高まる事が書かれてる資料です。
恥ずかしい事ですが
その事を見るまでは
住宅に耐震等級というものが
有るとは思っていませんでした。
2000年以降の住宅が
2000年耐震基準で
建てられていると思っていたのです。
2016年から遅れること約4年
新築分譲住宅の「住宅診断」の一部として
耐力壁や柱の直下率をチェックする様になり
更に
構造区画をチェックする様になりました。
この
耐震性能に関してのチェックを実施している
インスペクターはいないでしょうね!
住宅診断の事前チェックで
図面のチェックを実施すると
まぁ何と
殆どの新築分譲住宅の直下率が
Y&Y設計事務所が独自に設定した
耐力壁の直下率50%以上
柱の直下率60%以上
を全然クリアしていません。
この上記の直下率の数値は
色々な専門家が違う数値を発表していましたが
色々な数値がある中
せめてこの位の数値は守りたいね!
って決めた数値ですので
勝手な思い付きで決めた
突飛な数値ではありません!
今日の纏めとして
熊本地震から丸7年が経過して
耐震性能に関して
耐力壁・柱の直下率と構造区画の考え方を
他の設計者に対しても
広めて行ければと思っています。
因みに
下記ブログは昨年のです!
<熊本地震から丸6年!>
https://www.yandykensa.com/blog/13363
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象が無い様に
耐震性能を第一に考えた
プランを作成しています!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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