2023/04/18
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<直下率や構造区画を考えたプランですか?>についてお話をします。
今日のお話は
木造住宅に大切な耐震性能のお話です。
注文住宅や新築分譲住宅の内
新築分譲住宅を購入されれ方は
特に
耐力壁や柱の直下率
及び構造区画のチェックをしませんか?
熊本地震から早7年が経ちました。
私が肌で感じている教訓として
木造住宅をプランする時には
耐力壁や柱の直下率や構造区画を
検討する事が重要という事です。
出来れば
許容応力度計算の
耐震等級3の建物に越した事は有りません!
しかし
新築分譲住宅の場合は
3階建て木造住宅の場合以外は
許容応力度計算まではしません。
何故ならば
費用と時間も掛かる事が理由です。
なので
せめて費用が掛からない直下率の検討と
構造区画の検討をしませんか?
この様に
今では偉そうに言っていますが
私が実際に
耐震性能をチェックし出したのは
2021年以降ですね!
それ以前迄は
直下率という意味も分かっていませんでしたが
何となく? たまたま?
最初から
Y&Y設計事務所でプランをしていた建物は
耐力壁や柱の1階2階上下の
位置は合わせていましたので
直下率の数値は
60%と50%をクリアしていました!
ただし
売主からプラン有りきでの場合は
直下率は酷いものでした!
今思うと
昔の勤めていたハウスメーカーが
コンクリートパネル工法だったので
上下の壁の位置を合わせる習慣が
付いていたのでしょうね!
しかし
恥ずかしい実例として
下記直下率計算①は
まだ直下率や構造区画を
何も考えていなかった時のプランです。
上記直下率計算①を見てみると
耐力壁の直下率は57.89%
柱の直下率は61.22%と
たまたま良かったのですが
問題は構造区画です。
赤丸部分を見れば分かりますが
梁の外壁面に下部に柱が有りません!
今であれば
必ず避けて通るプランですね!
実際のところ
このプランの構造区画を
クリアさせる事を考えて見ましたが
クリアさせる事が出来ませんでした。 ☜ (´;ω;`)ウッ…
これは
何を物語っているかというと
プランを考える時に同時に
構造区画も考えたプランを考えないと
後からは直せない場合が有るという事です。
構造区画の基本的な事として
梁の両端を柱で支える事を考えた場合
採光を採る窓の位置・大きさが
柱とバッテンする場合が多いです。
今日の纏めとして
熊本地震の教訓を
まだまだ
生かしていない設計事務所がいますので
注文住宅を考えている方は
工務店や設計事務所を決める時には
耐震性能の事を
十分理解して応用が出来る所へ
依頼しませんか?
新築分譲住宅を考えている方は
契約する前に
直下率等のチェックを依頼しませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象が無い様に
耐震性能を第一に考えた
プランを作成しています!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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