2023/04/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<既存住宅を買うのなら2001年以降の建物!>についてお話をします。
今日のお話は
既存住宅の基礎についてのお話です。
既存住宅を見に行った時には
基礎にどの様なひび割れが入っているかを
必ず良くチェックして下さいね!
建築基準法で
鉄筋コンクリート基礎が法令化されたのは
建設省告示第1347号(平成12年5月23日)の
「建築物の基礎の構造方法及び構造計算の基準を定める件」からです。
つまり
耐震基準の2000年基準からになります。
以前の
ブログでも書いていますが
既存住宅を購入される方は
2000年以降の建物がお勧めですよ!と記載しています。
正確に言えば
建物の耐震基準が
2000年基準以降という事になります。
なので
新耐震基準(1981年)以降の建物は
住宅ローン控除が受けられるとか
既存住宅売買瑕疵保険に
耐震診断(補強工事)を
実施しなくても加入出来るから
安心なんだ!って勘違いしない様に!
下記写真①、②を見て下さい。
基礎に鉄筋が入っていない場合は
この写真の様に
2.0㎜前後のひび割れが入る事があります。
しかし
上記写真①、②の様な
大きなひび割れで有っても
下記写真③の様に
綺麗に補修をしてしまえば
既存住宅売買瑕疵保険に
簡単に加入出来るのです!(他に不具合が無ければ)
何が言いたのかと言いますと
2000年以前の建物は
地盤調査を実施している可能性が
(一部のハウスメーカー以外)ほぼ0%です。
という事は
地盤補強を実施していない可能性が大きいです。
地盤補強工事をしていなければ
上記写真①、②の様に
基礎に2.0㎜前後のひび割れや
上記写真③の様に
そのひび割れを補修している場合は
必ずと言って良いほど
建物が不同沈下しています!
この上記写真③の場合は
買取再販業者の既存住宅だったので
LDKの床部分の大きな大きな傾斜は
表面的なリフォーム工事で目立たなくしていましたが
住宅診断をすれば
簡単に化けの皮が剥がれます!(笑)
今日の纏めとして
上記写真①~③の様な
基礎に不具合が有る場合は
必ず
不同沈下が有りますから
不同沈下補修工事の予算は
確保しておいて下さいね!
◆関連ブログとして
<既存住宅の購入は2001年以降の住宅を!>
https://www.yandykensa.com/blog/19080
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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