2023/04/29
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<新しい「住宅診断」業務のメリットとは?>についてお話をします。
今日のお話は
「プラン思い込み図面チェック」を依頼した場合の
依頼者が受けるメリットのお話です。
この依頼をする時期としては
①請負契約を締結する前
②請負契約後の工事を着工する前
基本的には
①の契約する前が良いですが
色々な事情により
②の工事着工前になる場合も有りますね。
「プラン思い込み図面チェック」の
具体的なチェック項目及びそのメリット
を説明してみます。
チェック項目①
依頼者の住宅に対する要望の聞き取り
この要望の聞き取りをしながら
工務店が作成した図面をチェックして行きます。
実際に
依頼者の要望が叶えられているか?
叶えられていない事項が有った場合は
それが本当に無理なのか?
無理で有れば
他に依頼者の要望に近い方法(案)の
有無を検討します。
要望の聞き取りをするメリットは
依頼者が自分の要望を話す(箇条書きをする)事で
今まで工務店に伝えていた
自分の要望を纏める良い機会になります。
この事を実際に
第三者であるY&Y設計事務所の私に説明する為に
紙に箇条書きにする事は
漠然とした要望をハッキリとさせる
大事な行動(ステップ)なのです。
私に説明する事で
本当に描いていた要望がハッキリすると思います。
チェック項目②
図面のチェック
この図面チェックの方は
主に法的なチェックと
直下率や構造区画のチェックが
メインになりますが
図面チェックのメリットとして
耐震性能に関しては
直下率や構造区画をハッキリさせる事で
不用意な2階床の傾斜を事前に防ぐ事と
無駄に大きな構造部材を省く事が出来ます。
ただし
2階部分の跳ね出しや
逆に引っ込みにより
極端に直下率の低いプランが有ります。
この場合は
許容応力度の構造計算を
お勧めする場合も考えられます。
耐久性能に関しては
小屋裏換気計算やその換気設備の有無と
外壁通気部材設置の有無の確認します。
温熱性能に関しては
各断熱材の材質などが確認します。
気密性能に関しては
床断熱材を設置した時点での気密テープ貼りと
通気止め部材設置の有無を確認します。
この4つの性能に関しては
施主側の方から依頼しない限り
工務店側は何もしませんよ!
以上が
「プラン思い込み図面チェック」の
具体的なチェック項目とメリットです。
上記以外のメリットとして
工務店に対して
些細な事で意思疎通が出来ずに不安になった場合の
相談相手になれる事が一番大きいのかな?
今日の纏めとして
この「プラン思い込み図面チェック」は
「新築各工程検査」と一緒に依頼される方が
効率的になりますので
是非
一緒に依頼して下さいね!
何もチェックしなければ
不具合事象のままの状態で
引渡し・決済をしてしまいますよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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