2023/05/05
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<住宅診断の指摘事項は直して貰っていますか?>についてお話をします。
今日のお話は
床下構造材の不具合事例のお話です。
新築分譲住宅・既存住宅の床下に於いて
構造材の強度を落としてしまう
不具合事象をたまに確認されます。
下記写真①、②は
新築分譲住宅の大引及び根太の欠損写真です。
上記写真①は
大引の真ん中に
キッチン給湯管の配管が貫通しています。
実際の問題として
この大引を貫通している事で
床が落ちると言う様な事は無いとしても
不具合事象として報告書に挙げます。
上記写真②は
外壁面の壁の中に電気配線を通す為に
土台及び根太にドリル穴あけによる
構造材及び断熱材の欠損の写真です。
この場合も
この根太の欠損によって床が落ちると言う様な事は
根太の上に厚床合板が貼っていますので
無いとしても断熱欠損の補修は必要ですね!
それにしても
根太を避ける事は出来なかったのですかね?
下記写真③は
築9年の既存住宅のキッチン下部分の
根太を給水管が貫通している写真です。
上記写真③は
築9年という月日が経っているにも関わらず
配管が貫通している根太に
亀裂とかの不具合事象は確認されませんでした。
住宅診断報告書には挙げていますが
補修して貰っているのでしょうか?
住宅診断を実施しなければ
この様な構造材の強度欠損事象は
分かりませんよね。
なので
床下に入っての調査が必要と思うのですが
皆さんは
どの様に思われますか?
今日の纏めとして
今迄
住宅診断の指摘事項を補修した
ビフォーアフターの写真に纏めて
送って来てくれた依頼者は1組しかいません。
他の依頼者の方は
補修してもらったのかどうか?
補修して貰っていれば良いのですがね!
音沙汰が無いので分かりません。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊