2023/05/22
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<プラン作成には直下率や構造区画は必須項目!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅の構造のお話です。
住宅の間取りは
簡単な様で奥が深いですね!
今回のプランは
売主側が作成したプランなので
開口などの変更が
出来なかったプランでした。
下記の
直下率計算結果から
耐力壁の直下率が46.15%
柱の直下率が73.33%でした。
このプランの場合は
売主側が作成したプランで
窓の大きさ等も変更できない中で
極力
耐力壁の直下率が上がる様に
検討して見たのです。
Y&Y設計事務所が考えている
耐力壁の直下率50%以上には
少し足りませんでしたが
柱の直下率が
60%を大幅にクリアしていたので
耐力壁の直下率の足らずは
良しとするかな? ☜仕方が無いので・・・・ (´;ω;`)ウゥゥ
このプランで
一番気になるのが構造区画の問題です。
構造区画と言っても
梁の両端を柱で支えているかどうかを
Y&Y設計事務所では検討しています。
下記1階平面図の
矢印部分に柱が無い事で
4P梁の片方に柱が無いのです。
なので
和室の3枚引き違い戸を
2枚引き違い戸に出来ませんか?
とプランの変更を伝えたのですが
残念ですが
この提案も了承して貰えませんでした。
下記2階平面図は
各部屋に1間幅の開口を
2か所設置したプランです。
一昔のプランでは
2方向に1間幅開口を開ける事で
風通しを考えていました。
開口設置に関して
Y&Y設計事務所での
開口の開け方の基本の考え方として
南側の開口は広く取り
その他の開口は
必要な箇所以外は設置しない様にしています。
何故かと言うと
温熱性能(光熱費)を考えての事で
日射の遮蔽と取得を考えているからです。
なので
このプランをいじれるのであれば
南側のサッシ以外は
耐力壁の直下率を考えながら
3尺幅の開口にしていたかもです!
今日の纏めとして
売主側がプランを作成している場合は
プラン変更は難しいですね!
その中で
出来るだけ直下率などを考えながら
柱や耐力壁の位置を検討しています!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象が無い様に
「新築各工程検査」と
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果を考えて依頼しませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
住宅設計の直接の依頼もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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