2023/05/24
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<その新築分譲住宅の構造区画は大丈夫ですか?>についてお話をします。
今日のお話は
第一種低層住居専用地域の
新築分譲住宅のプラン作成時のお話です。
敷地面積114㎡に4LDKの
新築分譲住宅のプランを作成する事案が
大変厄介で
簡単にはプランが出来ませんでした。(;^_^A
何が厄介かと言うと
北側斜線制限と駐車場の奥行5mとの兼合いです。
駐車場は
並列2台分が必要という事でしたので
下記図面①の様に
駐車場の奥行がきりきり5mを確保し且つ
北側斜線制限もきりきりクリアさせる事が
厄介でした。(笑)
下記図面②の様に
1階平面図は
並列2台の駐車場の条件と北側斜線制限から
単純な長方形の総2階のプランは出来ず
ぎっかちな形状になりました。
まぁ
自分的には嫌いな間取りではなく
意外とコンパクトに納まっているかな?(笑)
下記図面③は
2階の平面図で4部屋有ります。
取り敢えずは要望はクリアさせて
採光計算もクリアしています。
下記の直下率計算図において
耐力壁の直下率は66.67%
柱の直下率が61.70%なので
数値的には推奨値はクリアさせていますが
問題が
赤丸で囲ったいる
2か所の構造区画部分です。
X方向の4Pの梁(柱と耐力壁が載っている)に対して
Y方向の4Pの梁(柱と耐力壁が載っている)を
架けています。
私としては
絶対に避けたのですが
残念ながら
このプランでは避けられませんでした。
実際には
避ける方法は一つ有りました。
下記図面④の様に
赤丸部分を見て下さい。
柱を1本建てる事で
4Pの梁に4Pの梁を架ける事が避けれるのです。
最初に提出したプランは
上記図面④の様に
柱と共に小壁(マガジンラック)を
付ける提案をしたのですが
売主側が
OKを出してくれませんでした。(´;ω;`)ウッ…
今日の纏めとして
構造区画を遵守する為には
プランの
提案力が最低限必要ですが
それプラス
売主側を納得させるだけの説得力が必要ですね!
今回の場合は
説得力が弱かったようですね。(´;ω;`)ウッ…
追伸として
注文住宅を考えている方は
構造区画と直下率を取り入れたプランを
優先して下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象が無い様に
「新築各工程検査」と
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果を考えて依頼しませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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