2023/06/06
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<「外壁通気構法」未完結は建築基準法違反?>についてお話をします。
今日のお話は
住宅の「外壁通気構法」のお話です。
新築分譲住宅にしても
注文住宅にしても
本当に
「外壁通気構法」が疎かになっています。
例えば
新築分譲住宅で多い外壁材と言えば
サイディング仕上げですね!
確認申請図書に
多く記載されている外壁の防火構造認定番号は
「PC030BE-9201」だと思います。
下記資料①は
その認定書の中の「5.標準仕様(施工仕様)」の一部分で
赤線で囲っている箇所を見て下さい。
そこには
明らかに「通気構法」と記載しています。
この事は
何を意味しているかと言うと
外壁サイディング仕上げで
設計図書に防火構造認定番号「PC030BE-9201」が
記載していれば「外壁通気構法」は必須施工になります。
にも拘らず
実際には殆どの住宅は
この「外壁通気構法」が施工されていません。
更に言えば
設計図書の仕上げ表などに
住宅金融支援機構の「木造住宅工事仕様書」に準拠する!
と明記している場合が有ります。
この場合も然り
この工事仕様書の第Ⅱ章 8.4外壁内通気措置の
8.4.1一般事項の「ハ」にも
通気層の構造にも記載されています。
もう
「外壁通気構法」を完結していなければ
防火構造認定違反 = 建築基準法違反
なのです!
この事は
不思議と役所も確認検査機関も
ダンマリを決め込んでいます!
今日は
赤文字が多くなっています! (笑)
今日の纏めとして
下記写真①及び②は
「外壁通気構法」は完結されていない事例です。
上記写真①は
バルコニー下側と外壁面との取合いに
外壁通気の出口金物が未設置!
上記写真②は
玄関ポーチの外壁と天井との取合いに
外壁通気の出口金物が未設置!
ホント
この様な不具合は
住宅の耐久性能を落としてしまう
外壁内結露の一番の原因なのです!
なので
住宅を建てる・購入される方は
安易な考え方はされない様に!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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