2018/08/30
今回は、何故新築住宅の住宅診断に於いて、床下に入っての調査が必要なのかについてお話をしてみます。
一昔の住宅で有れば、和室の畳下とか物入れ・廊下などの居室以外の床下には断熱材が入っていませんでした。
床下に断熱材が入っていれば上等の家と思われた時代が有りました。
根太との取り合いに隙間が多少有っても、当時の住宅は気密性が現在の住宅の様に有りませんから、それが問題になる事も有りませんでした。
しかし今の住宅は、省エネ住宅が主流になり、断熱性能と気密性能が格段とアップしています。
この事が原因で、断熱材に隙間が有ると廻りとの温度差が大きくなり、そこに結露が発生し、常時結露が発生する箇所で有れば、その箇所にカビの発生を促してしまいます。
このカビが知らず知らずに部屋内に侵入し、カビを吸い込む事で健康を害する可能も出て来ます。
だからこそ、特に新築住宅を購入する前には、床下・屋根裏に入っての調査を含めた「住宅診断」が必要なのです。
新築住宅だからとか、大手ハウスメーカーだから安心ではないのです。
◆床下断熱の施工不良の写真をお見せします。
上の写真:床下断熱材は、グラスウール系の断熱材です。
主に断熱材が湿気などで弛んで下がり、厚床合板との間に隙間が出来た施工不良の写真です。
上の写真:床下断熱材は、ポリスチレン系の断熱材です。
主に根太、大引との取合いに隙間が発生している施工不良の写真です。
もし、床下に入っての調査をしていなければ、もしかしたら知らず知らずの内にカビを吸込み、体調を崩していたかもしれません。
まさか新築住宅なんだから、床下にカビが発生する事なんて想像もしないでしょう。
これが現実なのです。
何回も書きますが、
新築住宅だからとか、大手ハウスメーカーだから安心ではないのです。
だから、新築住宅を契約する前には、必ず床下・屋根裏に入っての調査を含めた「住宅診断」が必要な事がご理解出来ましたでしょうか?
今回はこれで終わります。
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契約する前が、住宅診断の最適な時期です。