2023/06/14
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<条件が変わると全然違うプランになります!>についてお話をします。
今日のお話は
敷地の奥行きが1P(910㎜)違いや
室内の階段位置が1P(910㎜)違うだけで
全然違うプランになるお話です。
同じ階段形状でも
階段の位置が1P(910㎜)変わるだけで
住宅のプランは
全然違った雰囲気の間取りになります。
下記図面①と②は
3階建ての3階部分の居室プランが
階段の位置が1P(910㎜)違っただけで
ここ迄雰囲気が
ガラッと変わった事例です。
上記プラン①を考える上で
一番ネックになったのはトイレの位置です。
どうしても
階段の位置の関係上
北側に配置する事は
廊下の面積を広く取ってしまうのでNG!
という事で
トイレを南側に配置するには
この位置しか考えられず居室の形状も
縦長のプランになってしまい
一般的な
居室の間口より少し狭いのが
気になっていました。
で
思い切って階段の位置を
1P(910㎜)ほどずらしたプランが
下記プラン②になりました。
勿論
その為には1階、2階のプランを
変えなければなりません!
階段の位置を
1Pずらす事によって
トイレがすんなりと納まって
各居室の
間口の広さも3P以上となり
違和感の無いプランになりました。
そもそも
この物件の最初の敷地形状は
奥行きが1m近く短かったのです。
その時のプランは
奥行きの長さが
6.825㎜と910㎜短かったので
上記プラン①の階段を
廻り階段にしたプランで
何とかプランを作成していました。
つまり
敷地の奥行きが1P(910㎜)違うだけで
プランが全然変わり
階段の位置が1P(910㎜)違うだけでも
プランが全然変わります。
最初に
シッカリした敷地形状や
プランの要望がハッキリしていれば嬉しいけど
なかなか思う様な依頼が来ませんね!(笑)
プランを作成する時は
プランの聞き取り方を間違えると
全然違ったプランになってしまいますので
ここではシッカリと
意思疎通をして行きたいですね!
今日の纏めとして
住宅のプラン作成は
ホントに楽しいですね! ☜ 時間の余裕が有る場合だけどね! (笑)
たった一つの条件が変わっただけで
プランがガラッと変わります。
敷地の形状が違えば
プランは考えやすいですが
同じ敷地の形状(団地造成地など)の場合は
何通りものプランを考えるのは
難しく苦しいですね! ☜ 耐震性能を考えた場合は!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
注文住宅のプラン作成の依頼もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊