2023/06/16
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<熱交換ユニットを覆う断熱材の施工に要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
24時間換気システムの設置方法のお話です。
その内の
パナソニックの「熱交換ユニット」を
設置していた新築住宅の
「住宅診断」を実施した時の
不具合事例からお話をしてみます。
下記資料①は
パナソニックの「熱交換ユニット」の
設置例の資料です。
上記資料①下の欄の
2階天井裏に設置している断面図を見て下さい。
何を見て欲しいかと言うと
断熱材で
換気ユニット本体と
ダクトを覆っている部分です。
この資料の図面では
綺麗に断熱材で
換気ユニット本体と
ダクトを覆っていますが
実際の現場では
この資料①の様に断熱材で覆う事は
至難の技が必要と考えます。(笑)
下記写真①が
実際に「住宅診断」を実施した時の写真です。
上記写真①の様に
断熱材が別個に踊っている様に設置されています。
設置されていると言うよりも
ただ単に本体の上に置いているだけの状況でした。
天井断熱材の厚さが薄ければ
上記資料の様に
換気ユニット本体を覆う事が出来るかも知れませんが
実際の現場では
断熱材の厚さが155㎜の場合が多く
その厚さの断熱材で
ただ単純に覆う事を考えると
断熱欠損が必ず出来てNGになりますね!
なので
私見なのですが
天井裏に換気システムを覆うボックスを作成し
その作成したボックススペースに
換気ユニット本体を設置して
そのボックスの
側面・天井を断熱材で
覆う様にすれば良いと考えます。
ピンと来ないかもしれませんが
たまに天井に
ダウンライトを纏めて取り付ける場合に
気密性能を考えて
天井にボックスを作成して
ダウンライトを設置するのと同じ考え方です。
如何でしょうか?
もっと分かり易く言えば
天井断熱にするのではなく
屋根断熱または桁上断熱にすれば
熱交換ユニット本体を
断熱材で覆う必要が無くなりますので
お勧めですね!
天井断熱材で
この熱交換気ユニットを設置している
新築住宅の「住宅診断」を実施すると
100%近く
この熱交換気ユニット本体廻りの
断熱材欠損の不具合が発覚するでしょうね!
今日の纏めとして
24時間換気システムの
熱交換気ユニットのメーカーは
実際の現場の断熱材設置の事までを
現実的に考えて欲しいですね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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