2023/07/01
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<「不同沈下」の原因を知りたくないですか?>についてのお話をします。
今日のお話は
既存住宅の「不同沈下」のお話です。
Y&Y設計事務所では
既存住宅の「住宅診断」を実施する場合
この「不同沈下」の有無を
一番重要な調査項目として考えています。
どの様な考え方で
実施しているのか簡単に説明してみます。
調査方法として
最初に調査する箇所は
外部基礎立上りのひび割れ調査し
次に室内に入り
1階床傾斜計測を詳細に実施して
その傾斜計測結果から
1階床傾斜傾向を見つけ出します。
因みに
詳細な床傾斜計測とは
例えば
6帖の部屋であれば
4隅と中央の5か所と各辺の中央の4か所
合計9か所を計測します。
この箇所を計測をすれば
自ずと床の傾斜傾向が分かって来ます。
床の傾斜計測の後に
今度は床下に入っての調査で
地割れの有無や
基礎立上りのひび割れ箇所の調査をすれば
大方の原因が分かって来ます。
上記の調査から
どの様に「不同沈下」の原因を見つけるのか?
最初に確認する事は
外部基礎ひび割れ箇所と
床下に入っての調査で見つけた
ひび割れの位置から
貫通しているひび割れかどうかを確認します。
もし
貫通しているひび割れの場所が
東西基礎面にそれぞれ貫通ひび割れが有った場合
その位置を線で結び
その線(ライン)と直角に
床の傾斜傾向が確認されたら
その床傾斜方向の
隣地境界線方向の現況を
確認して見ます。
もし
その隣地境界線側の状況が低い法面が有れば
その法面が
何らかの原因で動いた事によって
敷地の地盤が下がったと考えられます。
単純に
地盤の耐力が弱かった事が原因なのか?
それとも
地震によって敷地の地盤が法面の方へ移動したのか?
この様にして
不同沈下の原因を探して行きます。
まぁ
一般的な
「建物状況調査」的なインスペクションでは
上記内容の調査まではしないでしょうね!
何故ならば
「既存住宅インスペクション・ガイドライン」に沿った
「建物状況調査」や
「既存住宅売買瑕疵保険加入の為の調査」では
不具合事象の原因を
明らかにする事は必須とは
書かれていませんからね!
今日の纏めとして
既存住宅を契約する前に
「住宅診断」等の
インスペクションを依頼する場合
あなたは
そのインスペクションに何を期待していますか?
例えば
不同沈下の原因まで知りたいのか?
または表面的な不具合が知りたいのか?
その期待が何なのかによって
インスペクション業者を選びましょうね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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