2023/07/11
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<間仕切壁のファイヤーストップは必須施工!>についてのお話をします。
今日のお話は
2階天井裏の
気流止めとファイヤーストップのお話です。
下記資料①の
2階天井裏部分の気流の流れを見て下さい。
気流止めをしていなかった場合は
上記資料①の様に小屋裏に気流が流れてしまいます。
気密住宅の場合は
間仕切壁の上部は
梁までPBを張上げて
小屋裏に気流が流れない様にするか
間仕切壁の上部に当て木か
又は
下記写真①の様に
グラスウールなどの断熱材を
詰める方法で気流が流れない様にします。
省令準耐火構造の場合も
ファイヤーストップとして
気密住宅と同じ様に
間仕切壁の上部を塞ぎます。
気密住宅でも省令準耐火構造でない
普通の住宅の場合は
下記写真②の様に
間仕切り壁上部には
気流止めなどの施工は
していない事が多いですね!
しかし
上記写真②の様に
間仕切壁の上部を塞いでいなければ
2030年基準の
断熱等級5以上の仕様であっても
床下に入って来た外部の空気が
間仕切壁を
通って小屋裏に逃げますので
エアコンを常時付けていなければ
室内の温度は外部の温度に近くなります。
2階天井裏(上部に居室が無い)の場合
ファイヤーストップ部分は
上記写真①の様に
梁下まで断熱材などを張上げる事は不要で
下記写真③の様に
間仕切壁上部の空間に
天井断熱材を詰めるのではなくて
敷き並べる事で事が足ります。
この場合は
気流止めにはなりません!
今日の纏めとして
国土交通省が
2025年、2030年省エネ基準では
断熱等級は決められています。
しかし
気密性能に関しては
何も基準を決めていません。
気密性能の基準を決めていない事は
完全に片手落ちですので
国土交通省が決めなくても
上記写真①の様に
ファイヤーストップの施工は
最低限の施工と考えませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
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「新築各工程検査」や
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費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
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少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
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不同沈下などの傾きが有れば、
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説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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