2023/07/08
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<現場写真を見れば現場のレベルが分かります!>についてお話をします。
今日のお話は
フェースブックの記事を見てのお話です。
何故か知らないけど
私から見てみっとも無い
又は
思慮不足の現場写真を
何故
フェースブックにアップするのだろうか?
って思う写真事例です。
下記写真①~③は
ある工務店の工事途中の写真を
フェースブックにアップしていました。
最初の写真①は
トイレ入り口の基礎人通口部分の写真です。
この写真を見た瞬間
トイレの床下を点検できるのだろうか?
もし
この家の「住宅診断」の依頼が有った場合は
凄く嫌だなぁ~って思う案件ですね! (笑)
今迄に2回ほど
この様な排水管パイプの上を
無理やり這っていた時に
肋骨が
グチッィっていう鈍い音と共に
激痛が走った経験が有るからです。
下記写真②は
上記写真の角度を変えた写真になります。
何とか
無事にトイレの下に入れたとして
果たして
すんなりとこの人通口から出られるでしょうか? (笑)
上記写真①、②の様に
大工工事が入る前の前工事として
給排水設備屋が排水管を設置する工程は
最近の現場では多くなっています。
見ての通り
まだ土台敷きをしていない状況ですが
床組み後の事を想像するだけで
ぞぉ~っとしますね!(笑)
床を組んだ後に
この人通口を通ってトイレ配管接続工事などを
設備屋さんがしなくてはなりません。 ☜ 分かっているとは思いますが。
写真に写っていた職人さんでは
排水管の上を這って
この人通口を通り抜ける事は
出来ないと思いますけど・・・・。
この写真には
あと2か所の人通口が見えますが
どれも人が人通口を出入りするのはキツそうですね!
給排水設備屋さん自身が
工事できるから問題無いと思われるのかもしれませんが
給排水設備屋さんだけが
床下を入るのではないという事を考えて欲しいですね!
実際問題として
全てが給排水設備屋さんが悪いのでは有りません。
工務店の指示が無いからだと考えます。
人通口は
人が通る開口なので
人通口には
給排水配管をさせないように
工務店が指示すれば良いだけのことです。
指示を
シッカリと出していれば
人通口に配管をしない方法として
基礎立ち上がりにスリーブ管を入れて
そのスリーブ穴に給排水管を通せば良いだけです。
下記写真③は
人通口部分上部の土台に大引きがかかっている写真です。
この様に
人通口部分上部の土台に大引きがかかる新築住宅は
少なくなったと思いますが
たまに
この様な現場を見る事が有りますね!
構造的に見て
どうかと言われた場合
柱が来る訳では無いので問題は無いのですが
現場を
知っている方で有れば
慣習的に避ける施工だと思います。
多分
この基礎伏図を作成した方は
大引きの通り迄を気にしなかったのでしょうね!
今日の纏めとして
多くの人が見るフェースブックに
工事写真をアップさせるのであれば
もう少し
良い施工事例の写真をアップして欲しいですね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
入居後の不具合事象に関する電話相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
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説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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