2023/07/25
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<自宅の床下を定期的に点検しませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
自宅の床下を点検しませんか?
というお話です。
ここで
お話したい自宅とは
特に2000年以前の住宅で
ベタ基礎ではない布基礎の住宅です。
2000年以前の住宅の基礎は
布基礎が主流でしかも無筋の場合が多いです。
今迄
住宅診断を多く実施していますが
布基礎の場合は100%近くは
外部地盤面よりも
床下地盤面の方が5cm~10cm以上低いです。
この状況から
発生する床下の不具合として
下記写真①、②の様に
床下の湿気が非常に多い事が分かります。
上記写真①の様に
床下束などに湿った跡が見える場合は
特に要注意ですよ!
下記写真②の様に
構造材の含水率を計測して見ましょう!
私の場合は
木材の含水率の目安を18%迄と考えています。
何故ならば
木材の品質基準であるJAS規格では
含水率18%~20%の用材を
乾燥材の規格としていますからです。
また
20%以上になると
カビが発生し易くなり
シロアリを床下に呼び込む原因にもなります。
なので
その数値を大幅に超えていたら
床下の湿気対策が必要と考えます。
上記写真②の場合は
大幅に18%を超えていました!
住宅診断を実施した場合は
この床束の湿気が多い原因は?と考えます。
原因で多いのは
やはり
外部地盤面よりも
床下地盤面の方が5cm~10cm以上低い
という事に行き当たります。
勿論
下記写真③の様に
床下換気口を物置などで塞いでしまっている場合も
原因の一つになります。
他にも
色々な原因が有りますので
床下の湿気対策を考える前に
その湿気の原因を考えましょう!
床下湿気対策の一つの方法として
床下に防湿シートを敷き詰めて
その上から乾燥した砂を敷き込む方法が有ります。
下記写真④が
上記方法を実践している
実際の建物の床下写真です。
赤い矢印の先が
防湿シートの端部を指しています。
上記写真④は
床下の砂も乾いている状態で
床下湿気対策を
低コストで押さえる時に
この方法は適していると考えます!
今日の纏めとして
自宅なのですから
自分で定期的に床下の点検をしませんか?
上記の様な
不具合などを
早期に見つけて対応しませんか?
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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