2023/08/02
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<追加金額を押さえて気密性能をアップとして!>についてお話をします。
今日のお話は
注文住宅を今から建てるのであれば
気密性能だけでも数値化しませんか?
と言うお話です。
新築住宅であれば
分譲住宅も同じ事ですが
2025年省エネ基準の義務化が決定し
今建てている分譲住宅でも
2025年の省エネ基準は
既にクリアしていると思われます。
なので
注文住宅の建てるので有れば
断熱仕様が
2025年省エネ基準以上という事を
念の為に工務店側に確認をして
気密性能を
数値化して貰う様に依頼しませんか?
数値化とは
気密性能C値=0.5未満にする様に依頼し
気密測定を実施して
数値(C値=0.5未満)を確認する事です。
気密測定に関しては
気密測定になれていない工務店は
何かと言い訳を言ってやりたがりません。
例えば
気密測定を断るトークで多いのは
気密測定には費用が20万円~30万円位
かかりますがそれでも実施されますか?とか
気密施工をする為には
気密シート張りなどの追加工事が
100万円位追加になりますよ!等々・・・・。
この様に
追加になりますよと言われると
予算に余裕が無い方は
諦めてしまいがちですね!
しかし
予算的な事で
気密性能を諦めてしまうのは腹が立ちませんか?
断熱性能と気密性能の両輪が揃って
初めて住み心地が良い住宅になるのです!
せめて
殆ど気密テープ費用だけで
気密性能がある程度アップする方法が有ります。
それは
下記写真①の様に
1階床断熱材部分に気密テープによる
気密処理だけでも完璧に実施して貰うのです。
1階床下の外気が
室内に入って来ない様にするだけでも
室内の温度環境は一段と良くなると考えます。
出来る事であれば
下記写真②の様に
天井裏で
ファイヤーストップ及び気流止めを
シッカリと施工を依頼して下さい。
上記では
床と天井の気密施工の説明をしましたが
では
壁部分に関してはどうでしょうか?
正式な
気密施工ではないのですが
補助的と言うより
コンセント廻りから
外気が室内に入って来る事を押さえる方法が有ります。
下記写真③が
コンセントの内に施行する「防気カバー」です。
この「防気カバー」は
リフォーム工事用の商品なのですが
この
「防気カバー」を電気配線時に電気屋さんに
一緒に施行して貰うのです。
もし
壁内に外気が入って来たとしても
この「防気カバー」をしていれば
外気が室内に入る事を押さえてくれます。
上記①~③の施工を
工務店に依頼して
断熱材施工と上記3つの施工を
シッカリと施工をして貰えば
C値=0.5未満にする事は難しいと思いますが
一般的な
気密の目標値である
C値=1.0未満にする事は可能かな?
ただし
天井の断熱材が
袋入りのグラスウールなどの
繊維系断熱材であれば
天井部分だけでも
気密シートを張れば完璧ですね!
今日の纏めとして
新築住宅を建てるのであれば
高断熱・高気密住宅を建てて欲しいのですが
予算的な事が有りますので
最低でも
上記3つの工事をシッカリと施工して貰いましょう!
そうすれば
気密測定をしなくても
C値=1.0未満になっていると思いますよ!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
新築住宅の「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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