2023/08/10
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<基礎配筋検査でいつも気になる事は!>についてお話をします。
今日のお話は
新築住宅の
基礎配筋検査のお話です。
瑕疵保険法人の検査員で
新築住宅の工事中に検査にお伺いしますが
ホント何故
決まりきった施工をしないのだろうか?
基礎配筋検査では
鉄筋コンクリートの基本的な
鉄筋のあき寸法がNGになっている事が
多いですね!
まぁ
検査で鉄筋のあき寸法まで指摘するの
そんなにいないでしょうね!(笑)
参考の為に
①粗骨材の最大寸法の1.25倍以上
②25㎜以上
③鉄筋径(鉄筋直径)の1.5倍以上
上記の一番大きい値が鉄筋の最小あき寸法になります。
①粗骨材(最大寸法20㎜)の計算として
20×1.25=25㎜
③D13の鉄筋で有れば
13×1.5=19.5㎜
上記の計算結果
一般的な基礎鉄筋の最小あき寸法は
25㎜以上必要という事が分かります。
更に詳しく言えば
鉄筋の間隔の計算式も有りますが
下記資料①の間隔から
39㎜ー13㎜=26㎜
鉄筋径13㎜を引くと26㎜になり
あき寸法計算とほぼ同じと考えて
大して支障は無いと考えています。
木造住宅の2階建てベタ基礎の場合は
鉄筋のあき寸法を25㎜以上有ればOKと考えています。
実際の検査の時には
私の親指幅が23㎜なので
それを目安にしています。(笑)
下記資料①は
鉄筋間隔・あきの最小値早見表になります。
更に気になる部分は
ベタ基礎ベース筋の被り厚さ足らずです!
ベタ基礎の殆どが
ベタ基礎スラブ(底盤)下側に
捨てコンを打っていません。
なので
下記写真①の様に
被り厚さ60㎜が確保されていません。
サイコロスペーサーは60㎜になっていますが
捨てコンを打っていないので沈んでいる事が多いです!
下記写真②の実際の工事では
作業員が鉄筋の上を歩きながら生コン打ちをしますので
60㎜の被りが確保されている事は疑わしいです!
基礎配筋検査で
再確認として思う事として
下記写真③を見て下さい。
上記写真③を見ると
ベース下の防湿フィルムに
地盤からの湿気が
水滴になっているのが分かります!
既存住宅で
布基礎住宅の床下に入っての調査する時に
床下の湿度が
高い原因が良く分かりますね!
この事から
床下の湿気対策として
低コストで出来る
床下に防湿フィルムを敷いた上に
乾いた砂を被せる方法が
有効という事も実感して分かりますね!
今日の纏めとして
基礎配筋検査は
当社の新築各工程検査に有りますので
基礎工事が気になる方は
依頼して下さいね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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