2023/08/13
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<木造の梁貫通穴の規定が無いから心配ない?>についてお話をします。
今日のお話は
梁に開けられる穴の大きさのお話です。
新築住宅の中間検査時に
たまたま立ち会ったのですが
この現場の梁に
大きな貫通穴が連続して開けてあったのです。
え”~ぇ
梁背の3分の1くらいの大きな穴が・・・・。
それも
連続3つも並んで開いているでは有りませんか!
そもそも
木造の梁に穴を開けても良かったのだろうか?
それでも
中間検査の検査員は
その穴を指摘している風では無かった。
まぁ
貫通穴の片方の面に
薄い補強プレートが穴の上ラインから下面に
ビスで留めてあった。
この様な現場に
遭遇した事がなかったので
早速
事務所に帰って調べてみました。
結果として
下記資料①にも記載している通り
木造についての梁の切欠き制限は有っても
梁貫通穴に関しての規定が有りません。
なので
日本ツーバイフォーの「根太等の横架材」部分に
参考になる目安が下記資料①になります。
上記資料①の内容は
あくまでも参考なのですが
インスペクターとしては
この資料①に沿って判定する様になると思います。
もし私が
その現場の「住宅診断」をしていた場合は
指摘をしたとしても
不具合としての指摘ではなくて
何を根拠にされましたか?
その根拠を
教えて貰えないでしょうか?
くらいしか報告書には記載出来ないのかな?
今回見た現場の穴を
実際に計測してはいませんが
上記資料①の規定が
木造の梁の規定で有った場合はNGなのかな?
今日の纏めとして
木造の梁貫通穴の規定が無ければ
各自で
判断するしか有りませんね!
穴の大きさや位置から
構造計算で解析出来ると思いますが
実際に
規定が無い事項に対して
費用をかけてまで計算を実施するかな?
今の所は
上記資料①を参考にするしかないのでしょうね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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