2023/08/27
「住宅診断」を数多く実施して
不具合事象の原因追求をして来たから分かる
施工未済や施工不良 そして自然の力など
インスペクターから見た住宅設計とは・・・
「泣き寝入り」や「後悔」しない為に
住宅プラン作成の応援をして行きます!
今回は、<既存住宅の不同沈下は瑕疵保険が降りる?>についてお話をします。
今日のお話は
NPO法人 日本ホームインスペクターズ協会の
中国・四国部会の勉強会のお話です。
今回の勉強会では
瑕疵保険法人JIOの方を呼んで
講演をお願いしました。
メインテーマとして
①事故の発生状況
②既存住宅の事故の傾向(事故の多いベスト10)
③瑕疵保険検査時の指摘事例
以上3項目で
勉強会の講師をして頂きました。
私としては
凄く興味津々で
事前に
下記5項目の質問内容を提出していました。
①室内壁のカビの原因が明らかに雨漏りとは限定されず
壁体内結露の可能性が有っても
瑕疵保険が降りるようですが
この基準を教えて貰いたい。
②新築住宅の瑕疵保険の場合は
建物の不同沈下には保険が降りるそうですが
既存住宅の瑕疵保険には
不同沈下のに対して保険が
何故降りないのでしょうか?
③新築瑕疵保険と既存住宅瑕疵保険の
それぞれの事故の割合と保険金が支払われた
割合のデータを教えて下さい。
両方合わせたデータはあるのですが
何故それぞれ個別のデータは無いのですか?
④建物状況調査のデータで
既存住宅瑕疵保険の調査結果に代用出来ますが
ある物件で
2階バルコニー時掃出しサッシ下と
FRP防水立上りとの取合い部分に
防水処理がされていない建物が有りましたが
それでも瑕疵保険に加入出来ています。
この取合いの防水処理未済が
雨漏りの原因だった場合は保険が降りるのでしょうか?
⑤新築瑕疵保険施工基準では
外壁通気構法が謳われていますが
特に外壁通気構法の通気の出口金物が無くても(外壁通気構法が未完結)
検査に合格します。
何故
完了検査時に未完結を指摘しないのでしょうか?
瑕疵保険対象が
防水と構造だけしか無いから指摘しないのであれば
設計施工要領から削除すべきと思いますが如何でしょうか?
さてさて
この5つの質問に答えてくれるかどうか?
それが楽しみで出席したのです。
結果として
5つの質問に対して
①の回答としては
壁体内結露が本当の原因で有ったとしても
部分的に漏水個所の可能性が有れば
保険は降りるとの事。
ただし
現況を見て見ないと
一概には答えられないとの事。
②の回答としては
不同沈下と言う文言では保険が降りないが
床の傾きが相当ある場合や
基礎のひび割れ5/1000以上の場合は
保険が降りるとの事。
③の回答としては
ハッキリした回答は出ませんでした。
④の回答としては
JIOの場合は
既存住宅瑕疵保険の調査結果に代用は出来ないとの事。
瑕疵保険法人の違いかも知れませんとの事。
⑤の回答としては
瑕疵保険の場合は
完了検査は行われていないので・・・・
私が欲しかった回答は出て来ませんでした。
今日の纏めとして
質問②の回答で
不同沈下と言う文言を使用しなければ
床の傾きは保険が適用されるとの事でしたが
床の傾きが
6/1000以上と言う決まった数値ではないとの事。
あくまでも
JIOの判断基準との事のです。 ☞ 何かハッキリとしない!(笑)
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く
詳細な住宅診断とは、
ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、
もし不具合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不具合事象が無い事で安心。
納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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