2023/10/10
今回は、＜基礎ホールダウン金物設置忘れの対応策は？＞についてお話をします。
今日のお話は
基礎のホールダウンアンカーボルトのお話です。
２０２３年１０月９日の下記ブログに続き
＜ホールダウン金物の埋め込み長さは大丈夫？＞
https://www.yandykensa.com/blog/20478
今回は
ホールダウンアンカーボルトに関する
少し厄介な話になるのかな？
新築各工程検査の一つの
「金物・構造躯体検査」を実施した時に
ホールダウンアンカーボルトの設置忘れ
が発覚する場合が有ります。
この事を考えたら
「基礎立上りコンクリート打設前検査」を
実施されたら安心ですね！
実際に
ホールダウンアンカーボルトを
設置忘れしていた場合はどうするか？
これが問題ですね！
問題解決には
合法と合法でない場合が有りますが
ここでは合法で考えた場合の
対応順序を書いて見ます。
あくまでも
私見ですが二つの方法が有ります。
一つ目は
ホールダウン金物が必要なのは
筋交いが有る場合なので
その個所の筋交いを設置しなくても
壁量計算に問題が無いかをチェックします。
勿論
筋交いを設置しなけれな
偏心率などが移動しますが
移動の範囲が基準の範囲内かどうかを確認して
基準の範囲で有れば
その筋交いを
設置しない方法を考えます。
二つ目は
代用金物が使用できるかどうかを検討します。
ホールダウンアンカーボルトの代用金物として
下記資料①の
㈱タナカの製品で
「オメガコーナー２０ｋＮ」の金物が有ります。
ただし
設置忘れのホールダウン金物が
２０ｋＮまでの場合です。
上記資料①の
取付参考図に記載している様に
「８０角座金」を使用したアンカーボルトが
２００㎜以内に有る事が条件ですが
米印（※）の赤文字で記載している通り
十分な耐力を発揮できる様に
アンカーボルトの径及びアンカーボルトの埋め込み深さを
ご検討ください。と記載していますが・・・・。☜ メーカーの逃げ道？
実際は
既に設置しているアンカーボルトを
転用するしか無いと考えます。
ここで一番大きな問題は
米印（※）のもう一つの赤文字に記載していますが
あくまでも
建築確認申請を審査する
建築主事の判断次第になりますので要注意ですからね！
法的根拠としては
平成１２年５月３１日建設省告示第１４６０号の
表３の中の（と）又は（ち）の所に
記載している内容になります。
分かり易く書くと
ホールダウン金物１５ｋＮ又は２０ｋＮと
同等以上の接合方法としたものになります。
ただし
このオメガコーナー金物の使用は
応急的な措置ですので
住宅の為には
マイナスになると考えています。
今日の纏めとしては
ホールダウンアンカーボルトの設置忘れが無い様に
現場監督の方は要注意して欲しいですね！
注文住宅を考えている方には
新築各工程検査を依頼される事をお勧めします！
という事で
今日のお話は如何でしたでしょうか？
Ｙ＆Ｙ設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ！
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか？
依頼する事で
少しでも不安（泣き寝入り）を少なくしませんか？
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もＯＫですよ！
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね！
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離１０.６km １４２６６歩
トータル３０日目
距離１９６.５km ２６６６８８歩
