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C値の目標値1.0㎠/㎡以下って意味が有る?

今回は、<C値の目標値1.0㎠/㎡以下って意味が有る?>についてお話をします。

今日のお話は

引渡し前の気密測定のお話です。

 

先日

引渡し前の新築住宅の

気密測定に立ち会う事が出来ました。

 

その住宅は

高断熱・高気密住宅を

謳っているハウスメーカーです。

 

気密測定の結果は

そのハウスメーカーの目標値C値1.0㎠/㎡を

少し切ったC値0.9㎠/㎡でした。

 

私的には

大手ハウスメーカーだったので

C値0.5㎠/㎡位になる事を期待していたのですが・・・・・。(笑)

 

気密測定結果は

目標値を切ったので良かったと思いますが

その中で気になった事が有りました。

 

それは

気密測定結果

C値0.9㎠/㎡で有ったにも関わらず

 

下記写真①~③の様に

気密測定中に風速を測定した事です。

 

下記写真①は

床下点検口のすき間を計測している写真です。

風速=0.66m/sでした。

 

【写真①】

 

下記写真②は

ガスコンセント部分を計測している写真です。

風速=0.83m/sでした。

 

【写真②】

 

下記写真③は

掃出しサッシを計測している写真です。

風速=0.31m/sでした。

 

【写真③】

 

 

これには正直ビックリでした。

 

更に2階間仕切壁に電気の線が出ていて

その線の廻りからは

風速=1.60m/sを超えていました。 ☜ 何故何故何故・・・・?

 

 

ISO(国際標準化機構)における

室内の「冬期の快適条件」について

 

下記資料①は

冬期の快適条件を示していますが

この中の一つに

平均気流速度は0.15m/s以下と書かれています。

 

【資料①】

 

 

今回計測した

上記写真①~③の風速は

 

冬期の快適条件の

平均気流速度は0.15m/s以下を

大幅に上回っています。

 

有る資料に

気流速度について下記の様に書かれています。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

人間は自分の体温によって生じる

肌表面の上昇気流が断熱層になり

身体から放射を抑えています。

ところが

気流速度0.15m/sを超える気流が有ると

その断熱層が壊れて

それなりの室内温度が有っても

寒さを感じてしまいます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この事を素直に採った場合

上記写真①~③の廻りにいれば

C値0.9㎠/㎡で有っても

冬期に寒さを感じるという事になるのかな?

 

 

今日の纏めとして

気密性能の一般的な目標値は

C値1.0㎠/㎡以下ですが

 

今回の風速結果から考えると

C値の目標値に意味が有るのかなぁ?

って思ってしまいました。

 

次回のブログには

上記写真①~③の箇所についてもお話の予定です。

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

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