2023/11/09
今回は、<C値1.0㎠/㎡以下とすき間風の関係として!>についてお話をします。
今日のお話は
気密測定結果とすき間風速のお話です。
先日立会させて頂いた
新築住宅の気密測定の結果はC値0.9㎠/㎡でした。
目標にしていたC値は
1.0㎠/㎡でしたので目標値はクリアしていました。
ここで問題なのが
各箇所からのすき間風です。
下記写真①は
掃出しサッシのサッシ枠下部分のすき間で
風速が0.31m/sだった写真です。
上記写真①の
サッシのすき間はサッシメーカーによっては
現地での調整が必要になる場合とか
調整しなくても良いメーカーも有るそうです。
メーカー名は言えませんが・・・・。(笑)
なので
この場合も調整をすれば直るのかな?
この大きさ以外の掃出しサッシは問題無かったです。
下記写真②は
床下点検口廻りからのすき間で
風速が0.66m/sだった写真です。
原因は
この大手ハウスメーカーの標準は
高断熱・高気密を謳っている住宅にも関わらず
高気密型かつ高断熱の床下点検口を
採用していなかったのです!
断熱ラインは確保していても
気密ラインが連続していませんね!
下記写真③は
ガスコンセントからのすき間で
風速が0.83m/sだった写真です。
このガスコンセントからの
すき間風の原因は何なのか?
壁の気密シート(気密ライン)の室内側に
ガスコンセントを取付けているので
原因は
床の気密ラインを
ガス管を通す為の貫通させた穴と
ガス管との取合い部分の隙間を
キチンと塞いでいない事が原因かな?
床断熱工法なので!
一番問題と思うのは
写真は撮れなかったのですが
2階間仕切壁上部に
電気の配線が出たままの所から
風速が最大1.65m/sを計測しました。
間仕切り壁上部は
気流止めはシッカリしている?ので
この漏気の原因が
何なのか想像が付きません。
今日の纏めとして
私見になりますが
C値目標を1.0㎠/㎡にしたとしても
足元に
風速0.15m/s以上のすき間風が有れば
寒さを感じてしまう住宅になるのかな?
この事を考えれば
一般的な住宅の場合でも
床合板同士の取合いに
気密テープを貼るのではなくて
下記写真④の様に
床合板を張る前の
床断熱材と土台等の取合いに
気密テープを貼る事だけでも
床下からの漏気には有効と考えます。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
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今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離7.4km 9835歩
トータル59日目
距離450.1km 607201歩