2023/11/10
今回は、<築浅住宅の基礎ひび割れの考え方として!>についてお話をします。
今日のお話は
最近多い電話相談の一つに
基礎ひび割れに関する相談のお話です。
引渡して間もない新築住宅に
ヘアークラックが沢山入っているので
検査に来てもらいたいと言う内容です。
ヘアークラックとは
0.3㎜以内のひび割れです。
一般的な診断で
不具合事象として挙げる内容は
ひび割れ幅が0.5㎜以上です。
国土交通省が推奨する
既存住宅状況調査でもやはり
ひび割れ幅が
0.5㎜以上有る場合だけです。
新築住宅の当社での住宅診断等で
基礎の不具合項目として挙げる項目として
0.5㎜以上のひび割れが有る事は
今迄の調査では1件も有りません。
外部基礎表面の
ひび割れの不具合事象として
報告書にアップする内容は
基礎表面仕上げのヘアークラックです。
下記写真①、②は
外部基礎表面の
ヘアークラックの例としてアップして見ました。
下記写真①は
基礎表面のモルタル仕上げ表面が
ダレてしまった事が原因です。
この不具合は
構造的な原因ではないので心配は有りません。
下記写真②は
基礎外部のひび割れ幅が0.25㎜でした。
がしかし
上記写真②の場合は
床下に入っての調査では
ほぼ同じ個所に下記写真③の様な
0.4㎜のひび割れ幅が確認されました。
ここから本題に戻ります。
電話相談での基礎のひび割れは
外部から見れる範囲の箇所です。
なので
床下に入っての調査を実施した場合
その外部基礎のヘアークラックが
上記写真③の様に
貫通クラックで床下から調査した場合に
0.4㎜以上のひび割れが発見されるかもしれません。
かと言っても
0.4㎜のひび割れの原因は?となると
既存住宅の様に
ハッキリとした原因は特定できません。
しかし
私見になりますが
新築住宅で
ヘアークラックが入っている住宅は
地盤補強で杭打ちを実施している場合に
発生しているのではないかと考えています。
杭打ちとヘアークラックとの因果関係は
何も証明されていませんけど
私的にはその様に感じています。
今日の纏めとして
地盤改良として杭打ちを実施していれば
建物の不同沈下は
考えにくいと考えますので
電話相談でアドバイスする場合
今後の経過として
引渡し後2年間で
ひび割れ幅が0.5㎜以上に
拡大して行く事も
考えにくいと考えますので
地盤補強として
杭打ち補強を実施していれば
不同沈下という
不具合は発生しないと考えていますが
売主(工務店)の
2年間の無償保証が切れる前に
基礎のひび割れ状況を
外部及び床下に入っての調査を
実施される事をお勧めしています。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離8.7km 11592歩
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