2023/11/16
今回は、<簡易な計算式には大きな安全率が含まれます!>についてお話をします。
今日のお話は
そう簡単に楽な方法は無い!というお話です。
省エネ計算で必要な
一次エネルギー消費量計算結果(住宅版)で
お話をしてみます!
来年2024年から
基本的な話として
住宅ローン減税を受ける為には
最低でも
断熱等級4等級以上かつ
建築物エネルギー消費性能基準を
クリアする事が必要になります。
ただし
2025年省エネ基準が義務化になる迄の
期限付き暫定処置です。
で
考え出されたのが?
下記資料①の
外皮性能の評価方法で
当該住戸の外皮面積を用いず外皮性能を評する(ここで計算)という
ホント安易な
一次エネルギー消費計算が追加されました。(笑)
本来であれば
慣れない建築士には訳の分からない
建物の外皮計算を実施して
下記の様に
6地域の場合であれば
下記基準値以下にしなくてはなりません。
外皮平均熱貫流率UA値0.87以下
冷房期の平均日射取得率ηACが2.8以下
上記資料①の場合は
各部位の断熱材の熱貫流率などを入れるだけで
外皮平均熱貫流率(UA値)と
冷房期の平均日射取得率(ηAC)が算出されます。
今回は
実に簡単に数値が出たと一瞬喜んで
念の為にチェックをしていました。
案の定
落とし穴が有りました。(笑)
その他床の熱貫流率の数値が
外気に接する床部分の数値を入れた為
赤丸で囲っている温度差係数:0.7は
1.0にしなくてはなりませんでした。
この数値を入れ替えて計算したら
外皮平均熱貫流率が
UA値0.90になってアウト! ☞ ショック!(笑)
これは
楽勝だと思っていたのですが・・・・。
結局は時間がかかる
外皮計算を実施しなくてはなりませんでした。
気を取り直して
外皮計算をした結果
外皮平均熱貫流率UA値0.72
冷房期の平均日射取得率(ηAC)が1.6でクリアできました。
取り敢えずは余裕でOK!
今日の纏めとして
この数値の違いを見ても分かる様に
外皮性能の評価方法で
外皮面積を用いず外皮性能を評する(ここで計算)というのは
相当余裕(安全率)を含ませている
計算方法という事が分かりましたね!
という事で
今日は設計業務の
省エネ計算のお話になりましたが
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離9.4km 12387歩
トータル66日目
距離513.3km 690482歩