2023/12/11
今回は、<北側斜線制限の場合は樋先が対象ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
前回のブログに関連して
樋の納まりのお話です。
最初は設計の立場から見た
軒樋の納まりからします。
用途地域が
第一種低層住居専用地域の場合
確認申請図面を作成する時に注意する項目として
北側斜線制限をチェックして
クリアしなければなりません。
ここで問題なのが軒樋の扱い方です。
道路斜線の場合は
軒側の場合は軒の出を対象にしていますが
北側斜線の場合は
殆どの確認検査機関は
樋先を対象にしていますので要注意です!
でここで問題なのが
樋先で北側斜線を計算する時は
軒の出から樋先までの寸法を
確認しなければなりません。
軒樋のメーカーや品番によって
軒樋の出幅が違います。
なので
工務店が採用する軒樋のメーカー名や品番は
確認申請図面を作る時に教えて貰います。
工務店の方で
仕様が決まっていなければ
境界線までの距離に余裕がある場合は
軒の出プラス150㎜を
北側斜線制限の計算で使用します。
北側斜線制限がキチキチの場合は
キチンと樋先寸法を決める為に
下記資料①に記載している
SEKISUIエスロン雨といの
アートフェイスシリーズを
屋根材により使い分けて
北側斜線制限計算を実施しています。
因みに
アートフェイスT120の場合は
軒の出プラス100㎜で
アートフェイスT160の場合は
軒の出プラス110㎜で計算しています。
次はインスペクターの立場から見た
タテ樋の納まりのお話をします。
下記写真①は
新築分譲住宅の住宅診断でよく見かける様になった
タテ樋と排水管との接続部分の写真です。
上記写真①は
タテ樋の伸縮処理を考えた施工方法です。
この伸縮処理方法を採用するメリットは
気温によってタテ樋が伸縮しますので
その伸縮による不具合を
解消する事が出来る事です。
ただデメリットも有ります。
例えば
建物が不同沈下した場合
このタテ樋部分が変形する事で
建物に
何か不具合が発生したと
感じる取る事が出来ますが
伸縮処理で
施工していた場合は
不同沈下によるタテ樋の不具合が
出にくい場合が有りますね!
まぁ
そこ迄考える必要もないのかな?(笑)
下記資料②が
伸縮処理された部分の標準的な納まりです。
今日の纏めとして
樋に関してのブログが少なかったので
前回のブログに引き続きアップして見ました。
という事で
今日のお話は参考になりましたでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離10.3km 13597歩
トータル91日目
距離764.5km 1019307歩