2023/12/25
今回は、<住宅のプランを考える時は構造区画は必須!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅のプランを
作成する時のお話です。
プラン作成する場合
建築士によって考え方が全然違います。
新築分譲住宅の場合は
販売し易い間取りを優先的に考える為
特に2階建て住宅は
構造に関する事を
一切考えていないプランが多いですね!
構造に関する事とは
例えば
構造区画の考え方や
柱・耐力壁等の直下率を
全然考えていませんし
勿論
許容応力度による
構造計算はしていません。
何故ならば
2階建て新築分譲住宅の場合は
許容応力度計算による
構造計算を実施せずに
仕様規定の計算で
確認申請が降りるからです。
当社が
新築分譲住宅の住宅診断の依頼を受けた場合は
仕様規定の図面や
筋交い等が分かる図面が有れば
柱・耐力壁の直下率を計算しますが
まぁ
殆どと言っていい程
構造区画も直下率も考えていませんね!
柱・耐力壁の
直下率を良くする為には
構造区画をどうするかを
最初に考えなければなりません。
構造区画とは
プランの部屋単位とかブロック単位を
大きな梁で囲むようにします。
その大きな梁の両端を
必ず柱で支持する事が
構造区画の基本と考えています。
3階建て新築分譲住宅の場合は
許容応力度による構造計算は必須ですが
柱や耐力壁の直下率は
構造計算には関係ありませんし
直下率が悪くても
大して問題は出ませんが
単純に
大きな梁背の梁を使用する事になるので
構造材の費用が跳ね上がります!
そこの所を
当社の場合は考えてプランを実施しています。
例えば
下記図面①を見て下さい。
3階建て新築分譲住宅のプランです。
敷地の形状が歪だったので
この様なプランになりましたが
赤丸部分を見て下さい。
赤丸部分には
柱が欲しい箇所になります。
特に
2階の手前側(収納部分)の柱の位置です。
この位置に
柱が有るか無いかによって
建物全体の構造区画のバランスが
全然変わって来ます。
つまり
このプランでは
この柱は
外したくない柱という事になります。
勿論
この柱1本が無くても
許容応力度による構造計算を実施すれば
クリアする事が出来るかも知れませんが
建物全体のバランスを考えれば
私が設計する拘りとしては
絶対に外したくないですね!
今日の纏めとして
新築分譲住宅を購入予定の方は
熊本地震の教訓から
建築基準法の改正までは行きませんでしたが
柱・耐力壁などの直下率が
如何に重要な事かが分かっています。
なので
柱・耐力壁の直下率を事前に計算しましょう!
注文住宅を建てられる方は
柱の直下率は60%以上
耐力壁の直下率は50%以上を
最低条件として依頼しましょう!
という事で
今日のお話は参考になりましたでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離10.0km 12838歩
トータル106日目
距離906.6km 1202852歩