2023/12/26
今回は、<結露や湿気を発生させない為に必要な事とは!>についてお話をします。
前回のお話は
新築分譲住宅のプランを
作成する時のお話で
耐震性能に関するお話でしたので
今日のお話は
新築分譲住宅のプランを作成する時に考える
耐久性能のお話です。
耐久性能と言っても色々有るので
その内の小屋裏換気のお話です。
小屋裏換気のお話をする時は
下記資料①は外せませんね!
上記資料①に記載している
吸排気口の数値は
建築基準法では有りませんので
小屋裏換気口を設置していなくても
建築基準法違反にはなりません。
がしかし
木造住宅の耐久性を考えた場合は
必ず設置すべき工事になります。
それでもって尚且つ
上記資料①の数値で
1/300以上とか1/900以上とかと言う数値は
基本的には
軒裏換気口からは吸気口の大きさで
棟換気口からは排気口の大きさを表しています。
ここで最初に書きますが
上記資料①に記載されている(ロ)は
小屋裏換気の機能を考えた場合は
不適当と考えています。
何故ならば
例えば冬期の場合
外部の冷たい空気が軒裏換気口から入って来たとします。
元々小屋裏に有った空気は
室内の室温等で温められて上昇しますので
暖かい空気は
小屋裏の上部に停滞しています。
そこへ
軒裏から冷たい外気が入っても
冷たい外気は上部へは行けず
そのまま
外気の風向きによって
他の軒裏換気口から
外部に出てしまうと考えます。
勿論
多少は上部の暖まった空気と
入れ替わるかも知れませんが
極わずかと考えます。
本来の小屋裏換気の役目は
小屋裏の空気を循環させて
暖かい空気に含まれている湿気を
外部に出す事です。
棟に排気用の換気口が無い場合は
小屋裏空間の上部に暖かい空気が停滞し
外気で冷やされた野地板に接する事で
小屋裏の野地板に結露が発生していまいます。
木造住宅にとって
湿気とか結露は大適ですから
その結露を
家の中に発生させない事が重要ですよ!
以上の理由から
上記資料①の(ロ)は不適当と考えます。
もう一つ
違う事で重要な事が有ります。
当社の提案で且つ
耐久性能を考えている工務店の一部で
既に実行されている事が有ります。
それは
棟換気が設置できる長さには
全て棟換気金物を設置する事です。
上記資料①の計算で
例えば
棟の長さが3.6m有ったとしても
計算上では
1mの設置でOKの場合も有ります。
なので
そのまま1mの棟換気を
設置すれば良いと言う考えではなくて
棟の長さの全長に
棟換気を設置する様にしませんか?
と言う提案です。
何故ならば
上記資料①の数値は
まだ外壁がラスモルタル仕上げの時代で
外壁通気構法ではない時代に考えられた
数値と考えるからです。
つまり
今主流の外壁通気構法によって
外壁通気が小屋裏に入る事を想定していません。
外壁壁体内通気(外気)が
スムーズに小屋裏に流れなければ
今度は
外壁壁体内で外気が停滞して
壁体内で結露が発生する事になりかねないからです。
今日の纏めとして
少し長くなりましたが
木造住宅にとって結露や湿気は大敵です!
結露や湿気は
木造住宅の耐久性を損ないます。
なので
結露や湿気を発生させない構法や方法が有れば
必ず
木造住宅を建てる場合は取り入れませんか?
耐久性能を
シッカリと考えた家造りをしませんか?
工務店は
この耐久性能に関して
どちらかと言うと無頓着と言うか
軽視している事が多いので要注意ですよ!
という事で
今日のお話は参考になりましたでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離9.1km 11668歩
トータル107日目
距離915.7km 1214520歩