2023/12/28
今回は、<築古既存住宅床下は湿気による不具合要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
前回は
床下のすき間(断熱材欠損)による
結露のお話でしたが
今日のお話は
床下の湿度が高い原因は?
湿度が高ければ
どの様な不具合が発生するかのお話です。
床下の湿気は
既存住宅も新築住宅にも悪い影響を及ぼします。
築古既存住宅の場合は
床下に防湿シートを
敷いている事は滅多に無く殆どが土のままです。
しかも
今では床下の高さが
外部よりも高いのが当たり前ですが
築古既存住宅は
床下の地盤が
外部の地盤より低いのがザラに有ります。
この床下の土間が低い事が
雨の時に雨水が床下に入り込む要因です。
これが
築古既存住宅の床下に
湿気が多い原因と考えられます。
床下に湿気が多いかどうかを判断する目途は
床束を見ると良く分かります。
下記写真①は
床束が湿気ている事が良く分かる写真です。
この建物の場合は
外部の地盤より約10cm
床下の地盤が低かった事例です。
築古既存住宅の場合は
キッチンに床下収納庫が
設置している場合が有りますので
蓋を開けて床下の床束の状態を
確認して見て下さい!
もし蓋を開けた時に
カビくさい臭いがした場合は
湿気が多い証拠で且つ
何処かにカビが発生していると思われます。
下記写真②は
床フロアー裏側にカビが発生している写真です。
因みに何故
床フロアーの裏にカビが発生するのか?
築古既存住宅の場合
まだ床下に断熱材を入れていない場合が多く
且つ床下の地盤が外部より低いので
床下に湿気が溜まり易く
その状態で
例えば冬期室内で暖房をした場合
フロアー裏側に結露が発生します。
その結露が
カビの発生を誘発させる原因になります。
更に
床下に湿気が多い場合は
シロアリを床下に入り込ませる原因にもなります。
下記写真③は
上記写真②の同じ建物の床下で
蟻道が確認されました!
また
床下に湿気が多い場合は
床下構造材に腐朽菌が付き易くなり
構造材の腐朽も進めてしまいます。
因みに
カビは構造材の腐朽には関わらないのですが
問題は
カビが発生していた場合は
そのカビが
換気扇などを回す度に室内に入り込みますので
人体に悪影響を及ぼす原因になるので要注意です!
今日の纏めとして
築古既存住宅を購入される場合は
上記でお話した様に
床下が多湿状態という事で
不具合が有る可能性が高いです。
なので
購入する前に住宅診断などを実施して
どの程度の不具合が有るかを
確認する事をお勧めします。
という事で
今日のお話は参考になりましたでしょうか?
住宅診断の必要性を感じましたでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離12.2km 15547歩
トータル109日目
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