2024/01/07
今回は、<地盤の揺れ調査には「微動探査」は必須!>についてお話をします。
今日のお話は
元旦に発生した能登半島地震から
「微動探査」による地盤調査のお話です。
下記画像①を見て下さい。
2階建て木造住宅が
ベタ基礎の裏側が見える様に倒れています。
今まで
地震対策として
建物を耐震等級3にすれば
それだけで良いと考えていたのですが
耐震性能を上げた結果が
この画像の様に
建物の倒壊ではなくて
転倒に繋がったのではないか?
耐震性能を
上げるだけでは
地震対策にはならないのか?と
頭の片隅に浮かんできました。
地震による地盤の揺れが
建物にどの様に影響を与えるのか?
ここで視点変えて
建物を建てる前には
地盤調査を実施します。
この地盤調査方法は
一般的に
「スェーデン式サウディング」による
地盤の固さを調査します。
地盤が固ければ
地震にも安全と漠然的に考えていましたが
この考え方が間違っている事が分かりました。
「スェーデン式サウディング」による調査は
建物を建てる時の建物の荷重に対して
地盤が不同沈下しないかどうか?
にしか対応しない事が分かったのです。
地震に対しては
例え地盤が固くても地震の揺れに対してどうなのか?
つまり
家が建つ下側の地盤の揺れやすさが
家に与える影響はどうなのかを調べる事が
地震に対して重要という事が分かったのです。
でこれを調べていたら
「微動探査」という地盤調査の方法が
有る事が分かりました。
「微動探査」と言う地盤調査の方法が
有る事は知っていましたが
この調査方法が
どの様な事を調査するか迄は
必要性を感じていなかったので
気にしていませんでした。
「微動探査」の
地盤調査方法を調べてみると
地震による振動が
地盤の位置によって
揺れ方が違う事が分かったのです。
同じ震度5の揺れに対して
それぞれの地盤特性によって
地震の揺れが少なくなる場合や
増幅する場合が有って
その地盤の揺れと
建物の揺れが共振した場合に
耐震性のが低ければ倒壊してしまい
耐震性能が高ければ
上記画像の様に転倒するのではないか?
であれば
地盤特性が分かれば
そこに建つ建物が
地震の揺れに共振しない構造にすれば
良いのではないか?
「微動探査」の資料を読んでみて
この考え方で良いのではないかと思います。
今日の纏めとして
建物を建てる前の地盤調査には2つ有って
「スェーデン式サウディング」は
地盤の固さの調査で
敷地の不同沈下に対する調査です。
「微動探査」は
地盤の揺れやすさの調査から
建物が共振しない構造にする為の調査なのかな?
つまり
「微動探査」で揺れやすさを調査する事で
許容応力度計算に
地盤の揺れに共振しない構造に出来るはず!
という事で
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今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
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