2024/01/12
今回は、<天空率緩和を使用すればプランは広く出来る!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅の
道路斜線制限のお話です。
住宅を設計する場合
北側斜線制限や道路斜線制限を
クリアしなくてはなりません。
特に
前面道路が4mしか無くて
敷地も狭い場合は
売主側の
要望する間取りを敷地に入れ込む事は
大袈裟かも知れませんが
至難の業なのです。(笑)
しかも
3階建ての場合は
用途地域が第一種住居地域の場合で
前面道路が4mしかなかった場合は
プランを考える事は無理です。
実際の例でいくと
近隣商業地域だったので
辛うじて
3階建てプランを作成したのが
下記図面①のプランです。
上記図面①は
天空率緩和無しの
道路斜線制限での1階平面プランで
タテヨコの寸法が
どちらも5,915㎜が一杯一杯でした。
取り敢えず
施主の要望に辛うじてクリアしていますが
2階、3階のプランは
バルコニーが無いプランでした。
プランの打合せ後
もう少し広くならないか?
どうしてもバルコニーが欲しい!との要望が有り
その要望に応える為に
道路斜線制限の緩和方法として
天空率緩和で再度プランを考えて見ました。
最初から
天空率緩和を使ったプランに何故しないのか?
って言われますが
新築分譲住宅の場合は
設計予算が少ないので
了承無しで
追加費用がかかる天空率緩和での
プラン作成出来ないのです。
下記図面②が
天空率緩和を使用してのプランです。
上記図面①と比べて
タテヨコの寸法が
455㎜大きい6,370㎜です。
455㎜広がっただけで
2階、3階の間取りは
売主側の要望全てクリアしました。
新築分譲住宅のプランで
天空率緩和を使用する設計事務所は
案外少ないかも知れませんね!
設計事務所の
費用対効果を考えた場合は
割りが合わない事が多いですから!
今日の纏めとして
土地を購入する前に
どの様なプランが入るか?の
ボリューム設計をする段階では
最初から
天空率緩和有りきで
プランを作成する事は無いですね!
既に
土地を購入している場合には
売主側の要望するプラン作成の為に
事前に費用の事を伝えて
天空率緩和でのプラン作成は検討します。
注文住宅を
今から依頼されている方は
この天空率緩和の事をよく覚えておいて下さい!
必ず役に立ちますからね!
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離9.9km 12648歩
トータル124日目
距離1,083.3km 1,431,939歩