2024/03/02
今回は、<床傾斜計測の拘りは不同沈下の原因追及です!>についてお話をします。
今日のお話は
新築住宅の住宅診断が多い中
先日
既存住宅の床傾斜チェック図を
作成して思った事のお話です。
下記図面①、②は
以前実施した既存住宅の
1階・2階床傾斜チェック図です
先日実施した
既存住宅のチェック図面と
床の傾斜傾向に似ていたので
ここにアップしました。
上記図面①は
1階の床傾斜チェック図面で
左側(西側)に傾斜が付いています。
ただし
和室の床の傾斜が計測出来ていません。
上記図面②の様は
2階の床傾斜チェック図面で
1階同様に
左側(西側)に傾斜が付いている事から
建物全体の床傾斜傾向は
左側(西側)に不同沈下している事が
ハッキリと分かります。
上記図面①・②の床傾斜数値は
各部屋ごとの傾斜数値で
建物全体を同じ基準点から計測した
傾斜数値では有りません。
もし
例えば2階の一番広い部屋の±0を基準にして
各ポイントの床の傾斜を計測すれば
もっと詳しく
不同沈下の傾向がわかります。
ただし
既存住宅インスペクション・ガイドラインには
建物全体の床傾斜測定方法は記載しておらず
ただ単に
床の計測間距離を3mと定めているだけ
不同沈下の傾向迄は必要ありません。
なので
各部屋ごとの床傾斜計測で部屋ごとの計測をして
既存住宅の場合は
許容範囲の6/1000を基準にして判断します。
一般的なインスペクションは
その程度のものです。
新築住宅の住宅診断が続いていた場合
上記図面の様に既存住宅の傾斜数値を見ると
一瞬不安になって
同じ測定点を何度も傾斜計測し直してしまいますので
時間が長くなってしまいます。(笑)
新築住宅では
床の高低差が2㎜を超える事は滅多に無いからですね!
今日の纏めとして
既存住宅の住宅診断を実施していて
特に床の傾斜計測には時間をかけます。
上記図面の床の傾斜が有っても
許容範囲の6/1000以内になりますが
私共の
住宅診断に対するこだわりは
床の傾斜が許容範囲内で有るかどうかだけを
診断するのではなくて
建物全体の
床傾斜傾向を判断してから
不同沈下の原因を目視の範囲で追及する事が
依頼者様の安心に繋がると考えております。
という事で
今日のお話は参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離12.3km 15,768歩
トータル174日目
距離1,606.4km 2,124,852歩