2024/03/09
今回は、<小屋裏換気の吸気の代用として外壁通気層は?>についてお話をします。
今日のお話は
軒ゼロの雨仕舞等に関してのお話です。
下記資料①は
「住宅保証機構の雨仕舞の基本」に記載されている資料で
軒天換気口から
吹き上げた雨水が室内に入り込まない様に
外壁透湿防水シートを
野地板まで張り上げる等の十分な対策が
必要と書かれています。
しかし
実際の建物では
外壁透湿防水シートを野地板まで張り上げると
小屋裏換気用の吸気が
小屋裏に入らなくなってしまいます。
では
漏水事故が起きない様に
軒天換気金物を
取付けない施工方法はないのか?・・・・
で考えたのが
外壁通気構法で
外壁通気が小屋裏に入るのだから
小屋裏換気口金物は無くても
外壁通気構法の通気層の開口面積で
吸気用の面積が取れれば
良いのではないかと考えたのです。
それを証明できる資料が無いか?
と色々と調べていたら
下記資料②の
フラット35技術基準に
辿り着いたのです。
上記資料②には
無情にも外壁通気層は
小屋裏換気の為の吸気としては見なせません。
とハッキリと書かれていました!
であれば
軒天換気口金物で
雨水が室内に入り難い商品を探すしか有りません。
下記資料③は
化粧破風が必要になりますが
準防火地域にも
対応可能な軒天換気材になるのかな?
準防火地域でなければ
化粧破風が無しで設置できる
下記資料④がお勧めですね!
今日の纏めとして
軒ゼロの雨仕舞を考えた時に
外壁通気構法の通気層を
小屋裏換気の吸気金物と考えれば良いのでは?
と一瞬閃いたのですが
調べて行くと
フラット35技術基準でNGと分かりました。
結局辿り着いたのは
以前のブログにも紹介していた
軒天換気金物になりました。
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離9.3km 12,374歩
トータル181日目(休んだ6日間含む)
距離1,615.7km 2,137,226歩