2024/03/19
今回は、<外壁サイディング通気下地は通気金具工法で!>についてお話をします。
今日のお話は
外壁サイディング下地を
胴縁による通気構法は
実大実験してみるとNGになったお話です。
一般的に外壁仕上げには
外壁サイディング張りが大変多いと思います。
外壁サイディングの場合は
外壁通気構法が必須条件ですが
何故か?
外壁通気構法にしなくても
建築基準法違反にはなりません。
しかし
住宅の耐久性能を考えた場合は
外壁通気構法は必須ですからね!
では
外壁通気構法が何故必要なのか?
このブログにも
何回も記載している通り
極簡単に言うと
室内からの湿気を
外部に排出させる事が必要だからです。
室内からの湿気を
通気層を通して外部に排出する仕組みが
外壁通気構法なのです。
ここから本題に入ります。
外壁サイディング張りで
通気層を確保する為に
今でもまだ
胴縁を使用する場合が有ります。
下記概略図①は
この胴縁下地の通気の流れを
分かり易く書かれて概略図です。
(RigaloさんのYouTubeより借用)
新築住宅の
瑕疵保険に加入する条件として
外壁サイディングの場合は
外壁通気構法の施工が条件なので
住宅瑕疵保険の設計施工基準にも
通気層内の空気の流れのイメージ図が
記載されています。
ここからが本題の核心です
通気層を確保する為の胴縁下地が
実大実験の結果として
役に立っていない事が判明したのです。
下記資料①は
日経クロステックが
約4年前に実際に煙を使って
実大実験をした結果を纏めています。
前置きが長くなったので
結果を簡単に説明します。
上記概略図①の
最初の縦胴縁の場合は
開口部下の赤丸部分に
空気が流れる様にすき間が空けていますが
煙を使っての実大実験では
その赤丸部分のすき間から煙が
縦胴縁の位置によって違いますが
横に移動せずに停滞したままでした。
上記概略図①の
次の横胴縁の場合は最悪で
空気が横胴縁のすき間から上に流れずに停滞し
コンピューターで解析した結果も同じでした!
今日の纏めとして
外壁サイディングを採用する場合は
コストがアップする
胴縁をクロスさせる方法が有りますが
コストが気になるのでしたら
空気の動きを妨げない
通気金具工法をお勧めします!
注文住宅を依頼される方で
外壁サイディング工法の場合は
下地を
縦胴縁又は横胴縁はNGですからね!
工務店によく相談して下さいね!
そう言えば
最近は通気金具工法の現場しか見なくなったなぁ~。
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
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