2024/05/17
Y&Y設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します!
今回は、<3階建ての基礎鉄筋配筋は要注意ですよ!>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅3階建ての配筋検査のお話です。
木造3階建てだから
構造計算は必須になります。
ここで問題になる事が2点有ります。
その1点が
構造設計屋が作成する地中梁リストです。
机上で
鉄筋配筋の径と本数を計算で出して
それを地中梁リストに径と本数を記入します。
実際の現場の鉄筋配筋の納まりを考えて
径と本数を決めていれば良いのですが
ほぼ現場の納まりは考えていません。
なので
下記写真①の様に
地中梁の狭い空間に
鉄筋が複雑に絡み合ってしまいます!
これでは
実際に配筋検査をしようとしても
特にTの字箇所の鉄筋配筋は
定着を取る為の鉄筋と
継手長さを取る為の鉄筋が
余分に配筋されてきますので
訳が分からない状態になってしまいます。
もう1点は
下記写真②を見て下さい。
外周部の上筋2本の鉄筋の継手部分が
同じ位置で重なっている為に
それでなくても
規定の鉄筋のあき寸法が
取れていないすき間部分に
Tの字からの
鉄筋の定着用鉄筋が
すき間部分に配筋された写真です。
上記写真②は
完全に
鉄筋間の規定のあき寸法が取れていません。
一般的に
基礎鉄筋配筋のあき寸法は
コンクリートの
粗骨材が25㎜なので
あき寸法の大きさは
25㎜の1.25倍として約32㎜が必要です。
因みに
この不具合の原因は
ユニット鉄筋が原因です。
Tの字の交点を起点に
それぞれ3つのユニット鉄筋を配置して
その3つのユニットを接続する為に
それぞれ
必要な定着長さを取った
現場で取付ける継手鉄筋で
一体化させています。
この時に
鉄筋の規定のあき寸法が
取れなくなってしまいます。
ユニット鉄筋を
設計するオペレーターは
実際の現場の継手部分の事が
分かっていない様に思われます。
今日の纏めとして
3階建て新築分譲分譲住宅は
構造計算が必須ですので
どうしても2階建てのベタ基礎の様に
D10㎜とD13㎜が主流のベタ基礎配筋と比べて
配筋が複雑になっています。
なので
現場監督が
ユニット鉄筋の接続部分を
どの様に接続させるのかを
事前にチェックする事が必要ですね!
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
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勿論
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