2024/05/29
Y&Y設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します!
今回は、<現場発泡ウレタン断熱の使用は止めませんか?>についてお話をします。
今日のお話は
断熱材としての
吹付けウレタンフォームのお話です。
木造住宅で
吹付けウレタンフォームと言えば
㈱日本アクアの「アクアフォーム」が幅を利かしています。
このアクアフォームの性能は
熱伝導率が0.033 W/(m・K)です。
吹付けウレタンフォームには
下記の2種類が有ります。
①硬質ウレタンフォーム30倍発泡
②軟質ウレタンフォーム100倍発泡
因みに㈱日本アクアの場合
「アクアフォーム」は100倍発泡で
「アクアフォームNEO」が30倍発泡の商品です。
性能的には
アクアフォームNEOが30倍発泡が良くて
熱伝導率が0.021 W/(m・K)です。
さらに透湿率は
「アクアフォーム」は31ng/m・s・Paで
「アクアフォームNEO」が2.77ng/m・s・Paです。
湿気は
「アクアフォームNEO」の方が
「アクアフォーム」より約11倍通し難いのです。
この事から
「アクアフォーム」を施工する場合には
防湿(気密)シート張りが有った方が良い様ですね!
ここから本題に入ります。
下記写真①、②は
断熱充填検査に行った時に
不具合事象として指摘事項に挙げた写真です。
上記写真①を見ての通り
規定より厚く吹かれた面は
スキンカットをする事で厚さを調整しますが
規定の厚さに達していない箇所が
クレーターの様に存在します。
この写真のままでは
断熱性能が
完全にムラになってしまいますね!
下記写真②は
壁と天井裏部分との取り合い部に
断熱欠損が確認されます!
上記写真①、②の様に
吹付けウレタンフォームの断熱材は
断熱材の性能にムラや断熱欠損が
発生し易いのです。
吹付けウレタンフォーム断熱材で施工した建物を
全て断熱材充填検査で
検査すればまだ良いのですが
実際は
殆どが検査をしないで仕上げてしまいます。
なので
吹付けウレタンフォーム断熱材の使用を
止めませんか?と言っています。
どうしても使用する場合は
必ず断熱材充填検査で検査し
不具合の箇所を補修して下さいね!
当社では
極力出来れば
吹付けウレタンフォームの断熱材は
採用しない様にお話をしています。
今日の纏めとして
現場発泡ウレタン断熱材の施工は
どうしてもクレーター部分が出て来ます。
この場合は
断熱性能のムラが出ますので
壁体内結露の原因になりかねませんので
極力
採用しない事をお勧めします。
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離12.2km 16,179歩
トータル261日目(休んだ16日間含む)
総距離2,381.7km
総歩数3,149,373歩