2024/08/19
Y&Y設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します!
■住宅診断料金
https://www.yandykensa.com/homemaintenance
今回は、<住宅診断の事前チェックとして実施する事!>についてお話をします。
今日のお話は
高断熱・高気密住宅なのに
直下率が低くて良いのか?
というお話です。
当社では
新築住宅の
住宅診断の依頼を受けた場合
事前に
住宅診断を実施する前に
頂いた確認申請図書で
チェックできる所はチェックします。
例えば
天井断熱材の厚さが
住宅用ロックウールで
防湿フィルム付き 厚さ270㎜と記載していたら
実際に
270㎜の厚さになる
メーカー及び品番が有るかをチェックします。
今回の場合は
ニチアスの厚さ55㎜と75㎜と140㎜を
3段に積めば270㎜になる事が分かりました。
または
90㎜の厚さを3枚重ねるか?
壁の断熱材も厚さ90㎜だから
90㎜を3枚重ねる方が
無駄が無くて良いですね!
がしかし
この3段に積み重ねる断熱材が
本当にキチンと敷かれているか?
小屋裏フトコロが
軒天から300㎜も有りません。
一般的に
断熱材1枚であれば
室内から天井断熱材を
1枚入れるのですが
どうやって
2枚目3枚目を重ねるのだろうか?
小屋裏に上がってから
上から断熱材を重ねるのだろうか?
火打ち梁が有る箇所は?
この事を
小屋裏に入っての調査でチェックします。
実際に
たったこれだけの事を事前に調べるだけでも
時間がかかってしまいます。(笑)
それ以外にも
矩計図をメインに事前チェックをして行きます。
それらのチェックが終わってから
次に行う事は
恐らく
何処のインスペクション業者もしていない
建物の直下率をチェックして行きます。
下記資料①が
直下率の計算結果の数値です。
何故
この様な数値が出るかと言うと
いつも
建築確認申請用の図面を
作成している建築用ソフトで
実際に
柱や耐力壁を入力して
住宅診断用のチェック図面を
作成するから出て来るのです。
上記資料①を見てみると
いつもブログで
記載している数値よりかなり低いのです。
因みに
私がプランを実際に作成する時には
下記の数値を越える様にプランを考えます。
■柱の直下率は60%以上
■壁の直下率は50%以上
■耐力壁の直下率は50%以上
この数値と上記資料数値を見比べると
一目瞭然で分かります!
さらに
建物の偏心率もみます。
この建物の場合は
許容範囲内には入っていますが
偏っています。
私の場合は
偏心率つまり
偏心と剛心の中心を極力一致させるように
耐力壁を設置します。
今回のプランの場合
偏心率を極力一致させる余裕が有るのに
その努力はしていません。
ただ単に確認申請に必要だから
クリアさせるだけの考え方で
耐力壁の位置を決めている様です。☜ 残念ですね!
高断熱・高気密住宅の場合は
気密性能を良くする為に
追加費用を出して気密シートを
室内側に張る場合が多いのですが
地震が来た場合
直下率の数値(耐震性能)が低くいと
その気密ラインが破断してしまい
気密性能が
下がってしまう可能性が大きいですね!
なので注文住宅を考えている方は
依頼する工務店に
直下率を最低限
上記の数値以上にする様に依頼して下さいね!
話を元に戻して
当社では
この様に事前に図面を頂いて
チェックをして行きます。
今日の纏めとして
新築住宅の場合は
現地での住宅診断は勿論ですが
事前に
確認申請図書をチェックする事は
大変重要な事と考えています。
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング
距離11.8km 15,654歩
トータル343日目(休んだ16日間含む)
総距離3,305.2km
総歩数4,370,670歩