2024/10/13
Y&Y設計事務所は
住宅診断で幸せな暮らしを応援します!
今回は、<ユニット鉄筋の定着用鉄筋施工には要注意!>についてお話をします。
今日のお話は
許容応力度計算をした
基礎配筋施工のお話です。
新築木造住宅を
許容応力度計算による
耐震等級3で建てる事をお勧めしますが
ここで
大変大きな問題が起きています。
それは
鉄筋のあき寸法足らずです。
下記写真①を見て下さい。
上記写真①は
地中梁部分の配筋写真です。
一目で
空き寸法足らずが分かりますよね!
この地中梁の件は
構造計算により地中梁リストで
配筋要領が決められています。
下記資料①は
許容応力度計算によって計算された
地中梁の配筋リストです。
これは明らかに
現場施工の事を何も考えずに
ただ単に
許容応力度計算で
クリアする鉄筋径と本数を
記載しただけの配筋リストです。
上記写真①の場合は
現場サイドだけでは
どうする事も出来ません。
何故ならば
鉄筋のあき寸法が取れていない理由は
現場サイドが原因ではなく
ユニット鉄筋を発注する時に
鉄筋空き寸法に注意する様に
ユニット鉄筋業者に
指示を出していないからと思われます。
因みに
ユニット鉄筋とは
工場で鉄筋をユニットごとに組み立てて来る
木材で言えば
プレカットの様に加工している鉄筋の事です。
ユニット鉄筋業者に
キチンと鉄筋あき寸法を確保する様に
指示を出していれば
例えば
上記資料①の地中梁リストの断面では
ユニット鉄筋とユニット鉄筋を
組む為の定着用の鉄筋を入れると
鉄筋あき寸法が取れないと
返事が来るかもしれませんね!
この
ユニット鉄筋業者とのやり取りを
ユニット鉄筋を発注する現場監督?が
手を抜いていると考えます。
なので
実際の現場では
ユニット鉄筋毎に
定着用の鉄筋が余分に必要な為に
この定着用の鉄筋が
鉄筋あき寸法を
確保出来なくしている事が現状です。
この事を
構造設計をしている部署へ
鉄筋あき寸法が取れないから
地中梁寸法を大きくする様に等
問題点をフィードバックすれば
次回からは気を付けると思いますが
このフィードバックが
出来ていないのでしょうね!
結果的には現場サイドでは
毎回毎回
鉄筋あき寸法(約32㎜)を無視して
コンクリートを打ってしまうのでしょうね!
瑕疵保険法人の検査員も
見て見ぬ振りをするのは
この場合は責められない気もします。
下記写真②の場合は
例え許容応力度計算で
配筋要領が決まっていても
上記写真①の様な
地中梁ではないので
配筋方法を工夫すればクリア出来ますね!
これを指摘しない
瑕疵保険法人の検査員はいけませんね!
今日の纏めとして
同じ鉄筋あき寸法足らずでも
上記写真①の場合の様に
現場サイドで
どうにもできない事までは
普通は
工事をストップさせる事は難しいですね!
上記写真②の場合は
現場で鉄筋をやり替える事が可能なので
指摘事項に上げないといけませんね!
今日の内容は
少し判断が難しい内容でした。
という事で
今日のお話は
参考になったでしょうか?
Y&Y設計事務所は
「住宅診断」を実施して
沢山の不具合事象を見ていますので
これらの
不具合事象を少しでも減少させる為に
売主側の「建物状況調査報告書」に対しては
「セカンドオピニオン」は必須!
既存住宅の場合は
「住宅診断」は必須ですよ!
注文住宅の場合は
「新築各工程検査」や
「プラン思い込み図面チェック」を
費用対効果の事も考えて依頼してみませんか?
依頼する事で
家族全員の幸せな暮らしを実現させませんか?
勿論
設計事務所として
住宅の設計相談もOKですよ!
毎日ブログを更新していますので
住宅の購入を考えている人は
他のブログも見て下さいね!
今回は、これで終わります。
昨日のウォーキング&ジョギング
距離は10.9km 歩数は14,267歩
トータル398日目(休んだ20日間含む)
総距離3,845.8km
総歩数5,072,360歩